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2004CT本試について
 
 
 
地理B第1問(配点20点、 1 のみ2点、他は3点)
       正解 解説etc.
問1  1  A 間違えようがない(?) cf.昭和基地=(69゚00.0'S, 39゚35.0'E, 20.7m)
問2  2  @ 基本問題だが……
問3  3  B 基本問題。ウ=フンボルト(ペルー)海流
ア=モザンビーク海流、イ=東オーストラリア海流、エ=ブラジル海流
問4  4  E ハイサーグラフ読取の基本問題。
カ=C=BW=トレリュー(Trelew)  cf.トレリューだけ年次が違う(↓)
キ=B=Cfa=シドニー(Sydney)
ク=A=Csb=ケープタウン(Cape Town)
 

 

都市      月

1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

 全年

137
 

Cape Town(46m)*
(33゚58'S, 18゚36'E)

20.6
12.3

20.7
16.4

19.3
20.1

17.0
17.0

14.7
75.7

12.8
98.4

12.1
82.4

12.6
76.6

13.9
43.8

15.9
29.9

18.0
18.2

19.8
18.2

 16.4℃
539.0mm

-
 

Trelew
 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 

200

 

Sydney(6m)
(33゚56'S,151゚10'E)

 

22.8
121.9

 

22.9
120.0

 

21.5
138.1

 

18.6
114.1

 

15.9
92.5

 

13.0
120.9

 

12.2
68.5

 

13.3
68.0

 

15.7
58.0

 

18.0
80.5

 

19.6
84.8

 

21.9
64.8

 

 17.9℃
1132.2mm

 
(『理科年表 平成14年版』)
                                                                              

 

都市      月

1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

 全年

268
 

Cape Town(42m)
(33゚59'S, 18゚36'E)

20.4
14.7

20.4
15.9

19.2
20.9

16.9
40.5

14.4
67.8

12.6
93.4

11.9
82.3

12.4
77.4

13.7
37.6

15.7
32.9

18.0
16.3

19.5
19.0

 16.3℃
518.7mm

388
 

Trelew(43m)
(43゚12'S, 65゚16'W)

21.0
11.6

20.0
16.2

17.2
19.9

13.4
16.9

 9.5
20.6

 6.0
17.6

 6.0
20.3

 7.8
14.0

10.6
10.4

13.7
18.5

17.2
13.6

19.4
12.0

 13.5℃
191.6mm

419

 

Sydney(3m)
(33゚57'S,151゚11'E)

 

22.6
115.1

 

22.7
112.5

 

21.4
147.5

 

18.8
120.5

 

15.7
88.0

 

13.1
128.2

 

12.2
54.3

 

13.2
89.9

 

15.5
60.2

18.0
78.5

19.7
101.1

 

21.7
80.7

 

 17.9℃
1176.5mm

 
(『理科年表 平成6年版』)
                                                                                
問5  5  B 大地形の基本問題。これを間違えるようでは……
@:アフリカ大陸南部のドラケンスバーグ山脈は古期造山帯
A:オーストラリア大陸東部の大分水嶺山脈は古期造山帯
C:ニュージーランド北島も南島と同様に新期造山帯
問6  6  A ←(∴)−捕鯨に関する「禁漁区」はない。
cf.大型鯨類の商業捕鯨は、会議での決議により一時的に禁止(モラトリアム)されているだけ。
問7  7  C ヤヤ難
X=チリ←(∴)−漁獲量、これは簡単。
日本向け魚介類輸出額の多い方がオーストラリア、少ない方が南アフリカ。
オーストラリアからの輸入魚介類では、マグロやイセエビが有名。
 
 
 
 
 
地理B第2問(配点20点、 14 のみ2点、他は3点)
       正解 解説etc.
問1  8  @ A=北アメリカ、B=アフリカ、C=ヨーロッパを判定するのは難しい。
cf.『世界国勢図会』の図6-1
問2  9  E 良問。日本に着目すれば比較的容易。
A=低─(∴)→農業就業人口率
B=高─(∴)→穀物の土地生産性
C=中─(∴)→耕地率
問3  10  @ 基本問題。A・B・Cは大嘘
問4  11  B タイが米輸出世界一であるのは常識。@=インド、A=インドネシア、C=韓国
問5  12  E 常識が働けば簡単。
問6  13  D 良問
X=北アメリカ←(∴)−30.2%
Y=アジア  ←(∴)−26.8%
Z=オセアニア←(∴)−23.3%・20.0%
問7  14  A 基本問題。@・B・Cは大嘘。
 
 
地理B第3問(配点20点、 15 のみ2点、他は3点)
       正解 解説etc.
問1  15  B 地形の基本問題。中学段階(?)
問2  16  A 基本問題。@=D、B=A、C=B
問3  17  @ Cの文章中の「アラビア語」は「トルコ語」に訂正。信じがたい校正ミス
問4  18  B 良問。普段から地図帖をよく見ていれば簡単。
X=トルコ  ←(∴)−ドイツへが圧倒的
Z=ポルトガル←(∴)−フランスへが一番
Y=イタリア ←(∴)−(X,Z)=(土,葡)
cf.二宮『詳解現代地図』p.61M、  帝国『新詳高等地図 初訂版』pp.41-42B
問5  19  B 簡単。カ=ジブラルタル、キ=マルセイユ、ク=ベネチア、ケ=チュニス
問6  20  @ 基本問題。L=G=イスラエル←(∴)−ダイヤモンド、ベルギー
cf.アントウェルペン(アンベルス)は、ダイヤモンドの研磨、取引の世界的中心地
問7  21  A 農業統計の基本問題。P=オリーブ、Q=ブドウ、R=オレンジ
 
 
地理B第4問(配点20点、 23 のみ2点、他は3点)(地理Aとの共通問題)
       正解 解説etc.
問1  22  D 基本問題。屋根と建物に着目。
ア=ニューヨーク =B←(∴)−巨大な四角い公園(=セントラルパーク)
イ=イスタンブール=C←(∴)−円屋根・尖塔(=聖ソフィア寺院)
ウ=北京     =A←(∴)−入母屋(=故宮)
問2  23  C ←(∴)−経済特区
@=天津←(∴)−首都の外港
A=香港←(∴)−特別行政区
B=上海←(∴)−最大の商工業都市
問3  24  B 読図の基本問題。@・A・Bは大嘘。図2の都市はブラチスラバ、D川はドナウ川。
cf.http://mapy.zoznam.sk/showmap.php?M=20
問4  25  A 都市人口率の高い@・Aはスペイン・日本、
都市人口率の低いB・Cはインドネシア・ナイジェリア。
@=日本    ←(∴)−都市人口9,944万人
A=スペイン  ←(∴)−  〃  3,067万人
B=インドネシア←(∴)−  〃  8,345万人
C=ナイジェリア←(∴)−  〃  4,697万人
問5  26  C 常識問題
問6  27  B グラフの単純読取問題。
傾き1の線は、左図では自然増加率=0、右図では社会増加率=0、の線
カ=Q、キ=P、ク=R
問7  28  E ドーナツ化現象が脳裏に浮かべば容易に解けるが……
 
地理B第5問(配点20点、 29 のみ2点、他は3点)(地理Aとの共通問題)
       正解 解説etc.
問1  29  @ 基本問題。中学段階(?)。
問2  30  B 常識問題。中学段階(?)。
問3  31  A 最大水深だけでも解答可能。ア=霞ヶ浦、イ=琵琶湖、ウ=支笏湖
問4  32  E 中学生向けの説明は↓
キ=奈良←(∴)−12〜1月の気温が高い
ク=新庄←(∴)−冬の降水量が多い
カ=松本←(∴)−  〃   少ない
問5  33  C 地形図好きの小学生でも出来そう(?)。 cf.使用地形図は「波田」図幅
問6  34  @ 右岸の上位段丘面の幅がきちんと表現されているのは@のみ。
問7  35  A 常識問題。
cf.高潮とは、颱風や発達した低気圧に伴って、海岸で海面が異常に高くなる現象
※地域調査関連の作問の難しさを感じる。他の大問に比較して完成度が低い。
 
 
※@解答数は2003年・2002年・2001年と同様で35問。
 A地形図読図は定着している(地図と絡めた出題は今後も出そう)。
 B今年度も昨年度と同様、外国の地形図が出題されなかった。
 C知識確認型の問題が増加傾向。
 D地理B(A)履修・受験者は、地理A・Bの過去問に目を通しておくことが必要。
 E大問5問(各20点)中の2問(第4問と第5問)はAとの共通問題、の形式は第1回共通一次(S54)以来変化無し。
 
 
■本試平均点の推移(少数第2位四捨五入)                                      
1゚CT 共一
  2004 2003 2002 2001 2000 1999 1998 1997 1996 1995 1994 1993 1992 1991 1990 1989
地 理B   55.0 66.3 63.6 58.2 62.3 77.2 67.3 62.8 72.4 77.1 69.5 62.7 60.5 65.9 64.5
日本史B   63.9 58.7 55.3 61.7 59.0 62.2 55.9 60.0 57.4 70.1 73.4 64.0 66.2 73.9 66.5
世界史B   56.5 59.9 61.7 64.6 64.1 65.5 68.4 64.6 63.5 63.8 65.7 71.4 72.5 64.5 63.0
地 理A   48.1
56.5 60.1 46.2 51.1 59.7 57.0                
日本史A   42.9 43.1 46.5 43.9 47.9 47.3 48.6                
世界史A   43.4 44.3 45.3 43.0 46.5 50.6 51.7                
 
地理A第1問(配点20点、 6 のみ2点、他は3点)
       正解 解説etc.
問1  1  C 
J=B←(∴)−居留区(保護区)
K=C←(∴)−山岳地帯
L=A←(∴)−短い夏季
問2  2  B ←(∴)−草原、穀倉地帯
@=エ←(∴)−セルバ
A=ア←(∴)−地衣類
C=イ←(∴)−タイガ
問3  3  C 太平洋を大西洋とすれば正しい文章になる。
問4  4  @ 常識問題に近い。
問5  5  @ 基本問題。
問6  6  B 基本問題。 cf.写真1=ウユニ塩地 Salar de Uyuni
問7  7  @ 農業と作物の基本問題
X=米     ←(∴)−アメリカ・ブラジルの数字
Y=トウモロコシ←(∴)−アメリカの数字
Z=バレイショ ←(∴)−アメリカの数字
※第1問は、全体として基本問題で構成された良問が揃い、完成度が高い。
 
地理A第2問(配点20点、 8 のみ2点、他は3点)
       正解 解説etc.
問1  8  A お馴染み写真問題。 cf.写真=サン・フェルミン祭、パエーリャ、フラメンコ
問2  9  B 基本問題。中学水準(?)。
問3  10  B 
ア=中国人 ←(∴)−表意文字
イ=インド人←(∴)−移住先として……
ウ=ユダヤ人←(∴)−国家をもたず
問4  11  A 
カ=A←(∴)−北部では対立 cf.北アイルランド
キ=C←(∴)−地域の帰属 cf.カシミール
ク=B←(∴)−社会主義体制の崩壊 cf.旧ユーゴスラビア
問5  12  @ 良問。目印となる経緯度(ex.60゚E,30゚E)が頭の中に入っているか否か。
60゚Eはアラビア半島東端のハド岬沖、30゚Eはカイロを通過。
メッカは、60゚Eと30゚Eのほぼ中間辺。よって、(135゚−45゚)÷15゚=9
cf.写真=神戸モスク(回教寺院)[神戸市中央区中山手通]、それにしても電線の見苦しいこと
問6  13  @ 略画問題。
@=中国北部=ゲルor包
A=マリ cf. http://web.kyoto-inet.or.jp/org/gakugei/judi/semina/s9609/mari001.htm
B=カナダ西部=ティピー:北米の平原インディアンの住居
C=タイ
問7  14  A 出生率の低い@・A=スウェーデン・日本、高いB・C=エジプト・フィリピン。
@=スウェーデン←(∴)−女性の割合が高い
A=日本    ←(∴)−  〃   低い
B=フィリピン ←(∴)−  〃   高い cf.基督教徒が多い
C=エジプト  ←(∴)−  〃   低い cf.回教徒が多い
 
 
地理A第3問(配点20点、 18 のみ2点、他は3点)
       正解 解説etc.
問1  15  C EU旗に気づけば……
問2  16  A 帽子に注目
ア=パキスタン、イ=ミャンマー、ウ=ペルー
問3  17  C ←(∴)−旧米国植民地
cf.米国への移住者数推移は『地理データファイル 2003』(帝国書院)p.41D
問4  18  A ←(∴)−1970年代の建設ブーム
@=ドイツ←(∴)−排斥運動
B=シンガポール←(∴)−中継貿易
C=日本←(∴)−移民の子孫が就労
cf.在日外国人数は『地理データファイル 2003』(帝国書院)p.35E
問5  19  B 良問。
問6  20  C 基本問題。
問7  21  E 良問。位置関係がわかり、常識を働かせれば解答可能。
カ=日本での米国の割合←(∴)−大豆47
キ=日本の自給率   ←(∴)−米95、大豆4
ク=世界での米国の割合←(∴)−小麦25
          
 
※@解答数は2003年・2002年・2001年と同様で35問。。
 A地形図読図は定着している(地理Bと共通なので、A履修者には難しいのも出題される可能性はある)。
 B知識確認型の問題が増加傾向(Bと同様)。
 C写真・略図・略画の出題は定着した(難しいものは出ないので、点の稼ぎ所)。
 D地理A(B)履修・受験者は、地理A・Bの過去問に目を通しておくことが必要。
 E大問5問(各20点)中の2問(第4問と第5問)はBとの共通問題、の形式は第1回共通一次(S54)以来変化無し。