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2010年 センター試験 本試験 地理 解説 速報02
2010.1.16(土)実施
                                         T氏作成
地理B                                      
第1問 (配点16点: 4   6 各2点、他3点) 【世界と日本の自然環境】
問1  1  @ 【基本】A高原はブラジル高原のブラジル楯状地。安定陸塊なので、長期間の緩慢な造陸運動によってできている。
A B山脈はウラル山脈。古期造山帯なので、現在は造山運動を行っていない。
B C河川はガンジス川。河口は三角州が広がっている。
C D島はタスマニア島。古期造山帯なので、火山はない。
問2  2  A Fのウ・エが熱帯の雨季・乾季のある地域(Awと仮定)であり、Gのア・イも同様(Awと仮定)と考え、これらを一つと見る。また、FのアとGのエがCsということがわかれば、条件を整理して正解を導ける。 
A ウ・エが雨季で300mm以上降水があるので熱帯と考えられる。よって、Gではない。熱帯は夏が雨季となるので、Fの7月と判断できる。
C ア・イの降水量が多く、エが少ない。Fのイは乾燥帯なので、Gでないとおかしい。FのエはCsのケープタウンなので、夏に乾季があり、ア・イはAw地域なので、夏に雨季となる。よって1月のGである。
B Cから、冬にエは雨季、ア・イは乾季となるので、Gの7月。
@ アのみ降水量が多い。Gのア・イは同じような降水量になるのでGではない。FのアはCsなので、冬に雨季となる。よってFの1月と判断できる。
<それぞれの都市>
Fア ラバト(Cs) イ ヌアクショット(BW)  ウ モンロビア(Am)
エ ポートハーコート(Am)
Gア ? 例としてダルエスサラーム(Aw)  イ ハラレ(Cw)
ウ マプート(Aw) エ ケープタウン(Cs)
都市      月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 全年
94 Rabat(84m)* 11.8 13.1 14.9 15.5 18.3 20.5 22.8 23.0 21.6 18.8 15.8 13.4 17.5℃
Fア (34゚03'N,06゚46'W) 92.5 54.6 40.1 45.8 11.8 4.3 0.1 1.0 14.3 38.5 67.8 112.1 483.1mm

99 Nouakchott(7m) 21.1 22.5 23.6 23.8 25.2 26.6 26.8 28.1 29.2 28.3 25.2 22.1 25.2℃
Fイ (18゚06'N,15゚57'W) 0.7 0.1 0.9 0.4 0.1 0.8 11.3 34.6 26.6 3.1 0.7 1.2 80.5mm

128 Monrovia(8m)* 25.9 26.7 27.1 27.2 26.8 25.8 24.8 24.6 25.3 25.9 26.6 26.1 26.1℃
Fウ (06゚15'N,10゚21'W) 15.1 29.9 55.8 121.3 233.0 411.9 383.8 524.5 560.9 297.5 181.1 54.8 2869.6mm

122 Port Harcourt(18m)* 26.8 27.7 27.7 27.5 27.1 26.0 25.3 25.3 25.7 26.1 26.6 26.2 26.5℃
Fエ (04゚51'N,07゚01'E) 22.6 65.7 121.8 150.8 224.3 293.5 326.8 324.9 353.8 254.2 95.2 25.2 2258.8mm

114 Dar es Salaam(55m) 27.6 27.8 27.4 26.5 25.5 24.2 23.6 23.7 24.4 25.3 26.3 27.2 25.8℃
Gア (06゚52'S,39゚12'E) 78.4 51.8 129.8 254.1 198.2 41.9 25.7 24.5 24.5 68.3 124.5 118.2 1139.7mm

134 Harare(1479m) 20.5 20.1 19.7 18.1 15.5 13.1 13.1 15.3 18.8 20.4 21.0 20.4 18.0℃
Gイ (17゚55'S,31゚08'E) 222.2 148.4 100.7 40.8 9.1 1.4 2.6 2.1 9.6 40.4 91.2 159.5 828.1mm

131 Maputo(39m)* 26.4 26.4 25.8 23.9 21.7 19.3 19.1 20.2 21.7 22.7 24.0 25.6 23.1℃
Gウ (25゚55'S,32゚34'E) 166.2 146.1 101.4 51.0 29.0 9.7 16.8 11.5 48.1 59.7 81.7 82.1 803.1mm

137 Cape Town(46m)* 20.6 20.7 19.3 17.0 14.7 12.8 12.1 12.6 13.9 15.9 18.0 19.8 16.4℃
Gエ (33゚58'S,18゚36'E) 12.3 16.4 20.1 17.0 75.7 98.4 82.4 76.6 43.8 29.9 18.2 18.2 539.0mm
問3  3  D 【基本】植生の写真問題
カ 熱帯雨林→L
キ タイガ→J
ク 砂漠→K
 
問4  4  A 【やや難】消去法で考える。ラサは内陸であるが、高山のため、年較差小。
@ 年降水量が最も多く、年較差も小さい→亜熱帯のU 台北
B 降水量が1000mm程度で年較差が約25度→DfのV 札幌
C 年較差が40度と最大→シベリア高気圧の発達するT ウランバートル
A 降水量が少なく、年較差もあまりない→高山地帯のS ラサ
都市      月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 全年
87 拉薩(3650m)* -1.8 1.6 4.9 8.3 12.1 15.9 15.7 14.8 13 8.7 2.8 -1.1 7.9℃
(29゚40'N,91゚08'E) 0.6 0.9 2.2 6.8 28.3 70.1 113.2 113.8 60.2 10.5 1.4 1.1 409.1mm

69 Ulaanbaatar(1307m)* -22.3 -17.2 -9 0.9 9.4 14.4 16.9 15.1 8.3 -0.3 -12.2 -19.9 -1.3℃
(47゚55'N,106゚52'E) 1.9 2.9 3.3 10 14 49.5 69.5 79.9 33.5 9.9 4.4 2.9 281.8mm

93 台北(9m)* 15.2 15.6 17.7 21.8 24.5 27.3 28.9 28.7 27 24.2 20.2 17.1 22.3℃
(25゚02'N,121゚31'E) 95.6 191.7 178.9 193.3 247.4 310.8 272.5 299.5 343 145.7 97.8 76.2 2452.3mm

J05 札幌(17.2m) -4.1 -3.5 0.1 6.7 12.1 16.3 20.5 22 17.6 11.3 4.6 -1 8.5℃
(43゚03.5'N,141゚19.7'E) 110.7 98.7 80.1 60.9 55.1 51.4 67.2 137.3 137.6 124.1 102.7 104.8 1127.6mm


問5  5  @ 【基本】土壌の基本問題
サ 日本は温帯→褐色森林土
シ 樺太は冷帯のタイガ地域→ポドゾル
ス ルソン島のフィリピンは熱帯→ラトソル
問6  6  A 【基本】地図記号をよくみて判断。
@ 海岸線に岩の崖記号があるので、岩石海岸
A 崖なので、侵食作用の方が大きいと考えて誤り
B 海岸付近に数本の等高線があり、これが段丘崖。その背後に平坦面があるが、これが段丘面。よって海岸段丘とわかる。
C 海岸段丘は離水海岸。隆起または海面低下で海岸線が後退してできる
■問2、問4が気温・降水量の応用問題で、ややとまどったかもしれない。各地域の気候やその特徴を押さえておれば、確実に正解にたどり着くが、最初の問題だけに、時間がかかり焦ったかもしれない。他の問いは非常に基本に忠実な問題である。
 
第2問 (配点18点:各3点) 【最上地方とその周辺の地域調査】
問1  7  @ 【易】カシミール3D?を使った3D地形の問題。3Dの右奥が標高が高くなっている。地図を動かせば容易にわかる。
問2  8  B 【易】中学入試でも頻出。やませは初夏の太平洋側に吹く
@ 写真のとおり
A 雪がつもるので、少し高くすればちょうどになる
C 冬は北西季節風
問3  9  B 【良問】統計地図の基本を押さえ、図と表を照らし合わせて考える
ク 実数値を見て、新庄市が最大なので判断できる。また、これだけ図形表現図なので、実数値を扱った統計と考えて野菜。他は階級区分図なので、相対値を扱ったものと考えてもよい。
キ 舟形町や真室川町がポイント。これらは地図で最も低い値のグループになっている。人口密度をみると、舟形町は新庄市に次いで高いことから、おかしい。よって15歳未満。
カ のこりで人口密度。
問4  10  B 【やや難】等高線が見にくく、判断に迷う。
B 600mといえば、5万分の1では1cmほど。神ヶ沢山までは1cm以上ある。
@ 水田があるので、あきらかに氾濫源でいい
A 水田と畑と土地利用が急に変わっているところに等高線(80m)がある。また、「糸出」付近にも崖を表す「盛土部」の記号がある。よってこれが、段丘崖。読図としては難しいが、土地利用が急に変わっているところに注目。また、自然堤防なら、周囲は氾濫源の水田である場合が多い。
C 等高線がよみづらいが、共栄集落は110mの破線で示された等高線が近くを通っている。これは神ヶ沢山にある130mの補助曲線(破線)の北に120mの計曲線があるので、「共栄」集落近くの破線は110mの補助曲線とかわる。また、新田平岡集落は80mの等高線から続く水田の氾濫源にある。これは「平岡」の地名近くに107mの標高点と100mの計曲線がある。そのすぐ北に一本、崖につながる主曲線(=Aの段丘崖)があり、80mとよめる。よって約30mの標高差があるといえる。
問5  11  B 地図記号の問題。竹林はなく、荒れ地の記号が増えた。
問6  12  C 【易】図を文章通り読み取れば容易。男性は90年、女性は80年に上回っている。
@ 女性の方が早く、95年から減っている。
A 半分以下にはなっていない。
B 女性ではむしろ減少している。
■地形図の読図と資料の読み取り。地域調査は第2問に定着か。問4の読図は等高線を読むのに時間がかかったかもしれないが、資料の読み取りは容易な問題が多い。問3は落ち着いて資料を見れば間違えないだろう。昨年と同様、地域をもとに日本の産業を問うような形ではなかった。
 
第3問 (配点17点: 18  2点、他3点) 【資源・エネルギーと産業】
問1  13  D 【基本】天然ガスはロシアが埋蔵量・産出量・輸出量で最大。
ア アメリカが1位・日本が入っている→消費量が多い国→輸入
イ アメリカが2位→輸入で最大なので輸出ではない→産出
ウ カナダやノルウェー→輸出
問2  14  A 【基本】消去法が早い
@ 水力が最大→カナダ
B 原子力が最大→フランス。
C 火力が中心で原子力がゼロ→オーストラリア
A 火力中心で水力も多い→ロシア
問3  15  B 【基本】レアメタルは需要が増しているので生産量は増加傾向。各国の争奪戦が激しい。
@ レアメタルの定義
A 途上国に偏っているものが多い
C 産業のビタミンといわれ、かかせないもの
問4  16  @ 【基本】工業立地の基本問題
カ セメントは製品にしたほうが不純物がへり、軽くなる。よって原料立地
キ 衣服は労働力を大量に必要とする。石油化学のそうな装置型産業は労働粗放的
■レアメタルQ&A
 Q 希少金属(レアメタル)、希土類(レアアース)とはどんなものですか。
 A 地球上での埋蔵量が少ないか、技術やコストの面から抽出が難しい金属の総称です。経済産業省は31種類を指定しています。ニッケルやコバルト、インジウムなどが有名。レアアースはレアメタルの一種で、さらに17種類に分類されます。
 Q 最近なぜ注目を集めているのですか。
 A ハイテク製品をつくるのに必要だからです。液晶パネルや携帯電話のほか、ハイブリッド車など次世代自動車に不可欠。ステンレスなどの基礎材料産業での需要も少なくありません。ほとんどの製造業で利用されているとされています。
 最近は中国やインドなど新興国の経済発展に伴って消費量も増加傾向にあり、需給が逼迫(ひっぱく)しつつあります。レアメタルなどが十分に確保されないと、ハイテク製品の生産に支障が出るなどして産業競争力が落ちる恐れもあります。こうした事情でレアメタルの確保が各回に共通した課題になっています。
 Q レアメタルの確保は難しいのですか。
 A そもそも埋蔵量が少ないうえ、産出するのが特定の地域に偏っている事情があります。プラチナのはとんどは南部アフリカで採掘されるほか、コバルトも生産の半分はアフリカ。レアアースに至っては中国が約97%を生産しています。
 アフリカなどでは、海外の企業がその国の政府から権益を没収された例もあり、権益確保は生産国の政情に左右されやすい面もあります。このため、各国の首脳らが自ら生産国を訪問し、権益確保の見返りに経済協力など支援を約束する資源外交も活発です。エネルギー安全保障の観点で、多くの国がレアメタルの国家備蓄も進めています。
 Q 日本では採れないのですか。
 A 日本はほぼ全量を輸入に頼っています。ただ、既に生産された携帯電話や家電などに使われているレアメタルを取り出して再利用する取り組みが官民で広がっています。最近の価格上昇で、リサイクルでも採算がとれるようになってきたためです。
 また資源の権益確保に取り組む一方、レアメタル・レアアースを身近な物質で代替できる新材料の開発も進めています。

■都市鉱山
 希少金属(レアメタル)を安定調達するため、最近注目されているのが「都市鉱山」だ。大量に捨てられる使用済み家電や携帯電話など、非鉄金属やレアメタルの含有率が高い廃棄物を鉱山に見立ててこう呼ぶ。日本の「埋蔵量」は先進国でも群を抜くといわれており、官民を挙げて発掘作業が続いている。
 独立行政法人「物質・材料研究機構」 (茨城県つくば市)の試算では、液晶パネル製造に不可欠なインジウムはテレビなどから約1500d採取できるとされる。これは世界の埋蔵量の4割弱に相当する。このほか金は世界の埋蔵量の16%が眠る。
 経済産業省は昨年7月にとりまとめた「レアメタル確保戦略」で、重要鉱産のリサイクル推進や携帯電話・家電のリサイクルシステム構築を掲げ、11月から携帯電話回収キャンぺーンを開始。現在までに23万台以上を集めた。だが、携帯電話1台に含まれる金属の価格は100円ほど。金が価値の大半を占め、10種類近く含まれるレアメタルの価値は10円程度にすぎない。
 「レアメタルは料理におけるスパイス。なくてはならないが、数種顆のレアメタルを仕分けし、個々に取り出すのは難しい」(経産省)。銅などの副産物として取り出される場合が多く、単独で回収するとコストがかさんでしまうのも課題だ。
 こうした状況から経産省や環境省では今年度、新たなリサイクル技術の開発に関して約6億円を計上。非鉄各社もコスト削減を目指し、設備投資に余念がない。DOWAホールディングスは08年、秋田県にリサイクル製錬設備を新設。日鉱金属は自動車に着目し、電気自動車やハイブリッド車に搭戟するリチウムイオン電池のリサイクル事業を11年に始める。約10億円を投じ、回収した電池からリチウムやマンガンなどを月30d取り出す実証設備を建設中だ。

■リチウム資源、なぜ南米に
 蓄電池の電極などに使われる希少金属、リチウムが注目されている。電気自動車の普及とともに需要の急増が予想されるからだ。リチウム資源はチリやボリビアなど南米に集中し、日本企業も確保に動く。なぜ、この地域に偏っているのか。
 銀白色で軟らかいリチウムは金属資源としては変わり種だ。鉄や鋼など多くの金属は鉱石から採るが、リチウムは塩湖のかん水(塩分を多く含んだ水)を天日で干して集める。世界全体の推定資源量2900万dのうち、7割がかん水、残り3割が鉱石に含まれる。
 資源の半分以上が集まるのが、南米アンデス山系に属しアルゼンチン、ボリビア、チリにまたがりスペイン語で高原を意味する「アルティプラノ」と呼ばれる地域。標高3800bの広大な盆地に100以上の塩湖があり、チリのアタカマ塩湖がよく知られる。
 商業ベースで採れるかどうかを度外視すれば、リチウムは地球上に薄く広く分布する。海水に0.2PPM(PPMは100万分の1)程度の濃度で溶け、その合計は2300億dと推計される。
 アンデス山系に眠る資源も、もともとは海水に溶けたリチウムだったとの説が有力だ。数千万年前、地球を覆う岩板であるプレートの衝突によりアンデス山脈が隆起するまで、この地域は海だった。造山運動でアルティプラノは海水をたたえたまま持ち上げられ、その名残が塩湖とみられる。
 「リチウムが集まったのは、ほかにも好条件がそろったため」と石油天然ガス・金属鉱物資源機構の阿部幸紀特命調査役は話す。周囲の火山帯の岩石にはリチウムなど塩化物が多く含まれ、雨水に溶けて湖に流れ込む。塩湖から流れ出す川はないので、水分が蒸発して塩化物が濃縮された。
 この地域には西から風が吹き、アンデス山脈を超えるとフェーン現象が起きて、高温の乾いた風になる。これが塩湖の水の蒸発を促し、リチウムの濃いかん水ができるのに一役買ったという。
 中国内陸部の青海省やチベット自治区にもリチウムが多い塩湖が確認されている。この地域もかつては海で、ヒマラヤの造山運動がリチウム集積の要因になったらしい。
 今後、リチウムが枯渇する恐れはないのか。「資源量は世界の需要の千年分以上あり、いまのところ不足の心配はない」(阿部特命調査役)とみる専門家が多い。ただ供給国が限られるだけに、安定確保に向け資源外交の重要性は増しそうだ。
以上すべて『2010年1月17日 日本経済新聞 朝刊』
 
問5  17  E 
サ 中国が1位。他、日本・インド・欧州・アメリカ。→粗鋼
シ アメリカなく、日本・中国はじめアジア→二輪 東南アジアでの二輪(日本のカブなど)の二人乗りの写真を見たことあるだろう。
ス アメリカ・欧州・日本・中国→車 中国の大きさ、ロシアの有無などで粗鋼との判別できる。中国は自動車の2009年生産と新車販売で1位となっている。
問6  18  A 【やや難】@Cの判別が?
B 華南中心→砂糖黍からつくる粗糖。
A 沿岸部中心→白物家電は海外企業が進出し、生産を増加→冷蔵庫
C 青島やペキンといった消費地に近い→ビール
@ 内陸に広がる→銑鉄
■統計中心の標準問題。統計が多い分、時間がかかったかもしれない。問6は判断に迷う。問5も案外迷ったかもしれない。他は非常に解きやすい問題である。昨年は農業中心であったが、今年は二次産業中心であった。
 
 
第4問 (配点16点: 19   20 2点、他3点) 【村落と都市・生活文化】
問1  19  B 【良問】伸び率と実数値をあわせて読み取る。
アフリカ→農村中心に労働力が必要なために人口が急増。都市人口率も増加。
欧州→人口停滞。都市人口率が高く、増加率は低い。
B 10倍に増加 アフリカは都市人口も増加しているが、依然として農村人口が多い。→アフリカの都市人口
@ 2.5倍に増加 実数はBより多い→アフリカの農村人口
C 漸減→欧州の農村人口
A 1.6倍程度増加→欧州の都市人口
問2  20  A メキシコ湾は油田地帯。石炭は誤り。
@ ヴァラナシの写真は有名
B バンコクの水上マーケットは有名
C マナオスの自由貿易地域は頻出事項
問3  21  A 円村などがある
@ 山間地ほど集村
B 農村の人口は減少傾向
C 新規就農者が増加していない
問4  22  C 現在、50代後半〜60代が最大の割合。30年前に住宅を購入したサラリーマン世帯を表す。千里ニュータウンなどでは高齢化がすすみ、住宅問題が発生。
@ 20代前半の特に男性が多い→C 工場労働者は男性が多い。
A 現在マンションを購入する30代、40代のサラリーマン世帯が多い→A
B 20代・30代が多い→B 
問5  23  B 【易】文章だけでも解ける
B 家禽ではなく、豚肉
@ 雑穀が主食
A アメリカといえばステーキ・ハンバーガーではないだろうか
C 混合農業の基本事項
問6  24  A 【やや難】判断の根拠がうすい?
A 最も時間は長いが、経済発展によって労働時間が長くなったという記述がおかしい。経済の発展と労働時間の関係性はないから。と判断するのが妥当だろう。×でなく△としても最も答えに近い。
@ ワークシェアリングとは仕事を分け合うということ。雇用人数を減らさず、1人あたりの労働時間を短縮し、今ある分の仕事を少しずつみんなで分け合う。それによってリストラによる失業が避けられる。しかし、労働時間が減るので、給与は減る。
B そのとおり
C 労働生産性が低いから、時間をかけないと仕事が終わらない。機械化などで労働生産性が高まれば、同じ労働力でたくさんのものを生産できる。逆にいえば、同じ量を少ない時間で生産できる。
■昨年同様の都市・村落に加えて、生活文化が入った。資料の読み取りが多く、単純な知識問題でないところがよく作られている。問4は答え以外のものは難易度が高い。問6は判断に迷うが最も適当でないものを選べばよい。結果、全体的に標準におさまっている。
 
 
 
第5問 (配点17点: 28  2点、他3点) 【ヨーロッパ地誌】
問1  25  D 
ウ 500m未満が大半→東ヨーロッパ平原(安定陸塊)が広がるB ポーランド
ア 1500m以上が多い→アルプス(新期造山帯)を含むC オーストリア
イ のこり→スカンディナビア山脈(古期造山帯)を含むA ノルウェー
問2  26  B 【基本】
B チェルノーゼム→ク
@ コルクがし・オレンジ→ケ
A トナカイ→カ
C 氷河の侵食と酪農→キ
問3  27  E 
サ 衣料品・装飾品→ファッションの国イタリア→G
伝統的技術を活かして企業間の連携→「第3のイタリア」とよばれる地域のこと?
シ ガラス工芸→チェコ→F
ス 欧州有数の工業地帯→ルール工業地帯→E
■第3のイタリア
 イタリアでは1970 年代後半から1980年代にかけて半島の中部から北東部の地域における産地が「第2の奇跡」と呼ばれるほど経済発展を遂げた。戦後最初の経済発展はミラノ、トリノ、ジェノバといった北部および北西部の3都市の大企業や国営企業による重工業を中心とした発展であったが、オイルショックを契機とする大量生産体制の脆弱性が露呈した。これらの地域に代わってイタリア経済の牽引役となったのが「第3のイタリア」とよばれる中部、北東部の各地域であった。
 「第3のイタリア」地域は先進国において成熟産業となっている伝統的な地場産業業種である繊維・衣服、家具、食品、機械金属などが並んでいる。そして、これらの産地を支えているのは大企業ではなく、中小企業や職人企業である。トスカーナ州のフィレンッエ郊外のプラト(毛織物)、ロンバルディア州コモ(絹製品)、エミリア・ロマーニャ州のボローニャ(包装機械)などは「第3のイタリア」の代表のように中小企業白書<←注 日本の白書>を始め、専門家による研究が進められてきている。
 これらの研究から、@「柔軟な専門化」による地域内分業構造の存在・A「コンバーター」(コモ)・「インパナトーレ」「ラニフィーチ」(プラトー)と呼ばれる販売市場とつながる分業工程の組織・調整機能を持った「コーディネーター中小企業の存在、B地域自治体や地域中小企業団体による中小企業支援政策などが「第3のイタリア」各都市における成功に導いた要因といえよう。
八幡一秀『日本大学経済科学研究所紀要2002』より
http://www.eco.nihon-u.ac.jp/center/economic/publication/journal/pdf/32yahata.pdf
 
問4  28  @ 
Q P・Rともに貿易相手国1位。→ヨーロッパ経済の中心国ドイツ
R スペイン・イタリアとの貿易が多い→隣国のフランス
P ベルギーとの貿易が多い。また、貿易依存度が高いということは国内市場が小さいともいえる。→人口の少ないオランダ
問5  29  A 【基本】Xはベルギー Yはスイス
タ aのベルギー北部はオランダ系フラマン語地域。また、cはドイツ語圏。
ドイツ語、オランダ語はゲルマン語系(d)。
チ スイスは独(c)・仏(b)・伊(d)・ロマンシュ(その他)の4言語を公用語にしている。
<問題訂正> 問題文3行目「しかし公用語に関する対応〜選定に至っておらず、」を削除
問6  30  C 【易】
C イギリス・デンマークはまだ使用していない。
 
■欧州地誌としては自然・農業・貿易・EU・文化と標準的な構成。問4の貿易の問題に少し時間が必要なくらいで、基本知識で解ける。
第6問 (配点16点: 35   36 各2点、他3点) 【現代の諸課題】
問1  31  @ 自然災害ではなく、経済混乱で医療・栄養状態が悪くなり、寿命が減少
A エイズなどの感染症が増加。他には紛争によっても寿命が短くなっている。
 
問2  32  E 【良問】
イ 合計特殊出生率が最も高く、女性の労働力も多い国が多い。農業に男女で従事し、子供をたくさん産む傾向が強い→アフリカ
ア 合計特殊出生率が低いところに集まる→欧州
ウ 合計特殊出生率で高い国と極端に低い国がある→先進国と途上国が混在するアジア
問3  33  B 
B 工業技術者ではなく、農業労働者として移住していった
@ 基本事項
A 頻出
C 基本事項
問4  34  @ 【易】
@ 消費大国・巨大な貿易赤字→アメリカ
A 高い技術で製品輸出・特定の穀物=米を輸入制限→日本
B 安価な労働力でめざましい工業発展→中国
C 豊富なエネルギー資源・国際機関=OPEC→サウジアラビア 
問5  35  E 
NAFTA アメリカ・カナダ・メキシコの3か国。平均しても一人当たりGNIは高い。また国別の最大はアメリカで最低はメキシコ。アメリカは世界で上位→カ
ASEAN 東南アジア10か国。途上国が中心のため、平均の一人当たりGNIは高くない。しかし、最大はシンガポールで世界でも上位である。→ク
CIS   残り。
 
問6  36  A ASEANの経済指標は一人当たりGNIをみるとわかりやすい
@ 一人当たりGNIが最も高い→マレーシア
A 一人当たりGNIが次に高い→タイ
C 一人当たりGNIが3番目に高い→インドネシア
B 一人当たりGNIが最も低い→フィリピン
 
 
 
■途上国を中心にした様々な問題から出題されている。統計を使って問題点を読み取らせる良くできた問題が多い。最後にきて、統計の読み取りが3題でて、かなり疲れたのではないだろうか。
 
●出題形式            
\年 07 08 09 10
単 答 式
図 中 選 択
文  選 14 14 13 11
文章中の正誤判別
組 合 せ
統 計・組合せ 14
      単答式
雨温図・組合せ
      単答式
ハイサー・組合せ
       単答式
気候表・組合せ
      単答式
写  真
地形図の枚数
読図関連
図表読み取り
計  算
 
●統計問題が一昨年に比べ増加し、また図表の読み取り問題も5題と増加した。そのため、時間がかかる問題が増えたといえる。また、文章中の正誤を判断させる問題が増加したのも特徴といえる。気候に関しては、雨温図・ハイサーグラフともに出題されず、気温と降水量の関係を示したグラフが単独で出題された。昨年は細かい都市の名前が出ていたが、今年は近年のセンター試験らしく、個別の都市名で惑わされることは少なかっただろう。結果的に時間がかかっても、知識レベルは標準のものが多く、昨年並みの難易度といえる。良問も多かった。
●大問6題で変わらず。大問ごとのテーマは産業分野が資源・エネルギーになったくらいで他は昨年とほぼ一緒。総問題数は昨年37問に増加したが、今年は36問に戻った。
●地理Aとの共通問題は第2問の地域調査と例年どおりであった。
 
■地理B 平均点の推移  10年度は中間集計(1/20時点)
10年 09年 08年 07年 06年 05年 04年 03年 02年 01年 00年 99年 98年 97年 96年
65.67 64.45 66.36 58.41 65.1 70.2 62.1 55.0 66.3 63.6 58.2 62.3 77.2 67.3 62.8
95年
 
72.4
 
 
 
 
 
 
地理A  第2問は地理B第2問と共通
第1問 (配点16点:各問2点) 【地理の基礎的事項】
問1  1  B 地図は日本中心の正距方位図法なので北京は西北西。経線は15度ずつ引かれているので、計算して距離を求めてもいい。
4万km×15/360≒1600km よって2000kmが正解
緯度1°=111.1km
問2  2  C 北緯60度の緯線上
C 同じ緯線上のうちアエだけが50度の差
問3  3  A 極に近づけば緯線間隔が短くなる→赤道ほど一辺の長さが長くなる
A 最も赤道に近い。A・Cは同面積
問4  4  @ 【基本】
@ 安定陸塊であるバルト楯状地
A トルコは新規造山帯にあたる
B 2008年5月に四川省でM8.0の地震が発生。ユーラシアプレートに押されて断層が動いて起こった。
C フィリピンは新規造山帯
問5  5  @ 【基本】南極・グリーンランドの大陸氷河または各地の山岳氷河を考える 
@ E 東ヨーロッパ平原は安定陸塊のため、山岳氷河はない
A F ヒマラヤ山脈は新規造山帯でエベレストなどの高峰がある
B G アラスカ山脈は新規造山帯でマッキンレーなどの高峰がある
C H グリーンランドの大陸氷河
問6  6  A 【基本】
Jはバングラデシュ。ガンジス川河口の三角州が発達し、稲作が盛ん
問7  7  D 【基本】
L 氷を砕く船(ガリンコ号)。流氷が流れてくる日本のオホーツク海→ス
M ビルが見える→ニューヨークのサ
N 渓谷がみえる→フィヨルドクルーズのシ
問8  8  @ 【基本】
B その他が最も多い→砂漠が多いアラブ首長国
C 牧草地が多い→モンゴル
A 森林の割合が多い→国土の7割が山地の日本
@ 残り→カンボジア
 
■昨年同様、基礎的事項は地理Aのみ。毎年、投影法に関して出題されている。問8は日本のことをわかっていれば簡単。
 
第2問 (問1〜問6までは地理B第2問と共通)(配点21点:各問3点)
問7  15  B 【易】永久凍土地帯の高床式住居
@ 安定陸塊で津波は起きにくい
A 熱帯での高床式にあてはまる
C いかにもという感じが受けるが、目的は違う
 
■地理A独自の問題が必ず最後に設けられているが、例年、海外とのつながりに関する問題である。今年は写真を使った生活関連の問題であった。
 
第3問 (配点21点:各問3点) 【国境を越えた世界の結びつき】
問1  16  A 【基本】トルコが最大→ドイツ
@スウェーデン・デンマークが中心→ノルウェー
Cロシア→隣国フィンランド
Bポルトガル・アルジェリア(旧仏植民地)→フランス
問2  17  C アメリカへの派遣実績はない。途上国中心、とくに日本はアジア中心に派遣
青年海外協力隊派遣実績
http://www.jica.go.jp/activities/jocv/outline/data/results/index.html
 
問3  18  A 日系ブラジル人は工場労働者として受け入れが可能なため、関東内陸・東海の自動車、機械工場地域に多い
C 大阪のほか、近畿中心→(在日)韓国・朝鮮
B 東京・大阪・名古屋と大都市中心→アメリカ
@ 女性の割合が多い→フィリピン
問4  19  A 【基本】
A ガーナからの輸入→カカオ
B オーストラリア、タイからの輸入→砂糖
C ブラジル、コロンビアからの輸入→コーヒー生豆
問5  20  B 【基本】経済発展の段階を考える
イ アメリカのほか、韓国・台湾・シンガポールというアジアNIESからの輸入→1988年
ア アメリカのシェアがやや低下し、アジアNIESに加えASEANからの輸入がみられる→1998年
ウ アメリカが低下し、アジアNIES・ASEANの他、中国が増加している→2008年
問6  21  @ 総額が最大。航空機輸送に適した集積回路が1位。→成田
A 魚介類などの生鮮食料品が1位→大市場が近い→東京
C 医薬・集積回路など→関空
B のこり。石油・ガスなど船舶輸送に適したもの→名古屋
 
問7  22  @ 
K 日本に立地する企業が最大。また、日本の進出先も2位→途上国からとは考えにくい→米国
M 日本の進出先で最大。米国以外なら→中国 4位以下をみてもアジアで、世界の工場となった中国に安価な労働力を求めて多くの企業が進出している。タイではない。またドイツは距離が遠いので不適。
N アジア中心に日本企業が進出→タイ
L 残り。→ドイツ
 
■貿易に関する統計や人の移動に関する統計など地理A選択者には難易度が高い問題が多かったのではないか。地理Bなら標準問題である。
 
 
 
 
第4問 (配点21点:各問3点) 【太平洋を中心とした地域の地誌】
問1  23  @ 【基本】A 境界ではなく、プレートの中央。
B オーストラリア楯状地。安定陸塊。
C ニュージーランドは新期造山帯。ワイラケイ地熱発電所があるなど火山がある。
D 亜熱帯で珊瑚礁が広がる
問2  24  C 【基本】Aw→ダーウィン
@ Cs→パース
A BW→リマ ペルー海流の海岸砂漠
B Af→ホニアラ
都市      月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 全年
199 Perth(20m)* 24.5 24.9 23.0 19.6 16.2 14.0 13.1 13.4 14.6 16.4 19.3 22.1 18.4℃
(31゚56'S,115゚58'E) 6.6 18.8 16.3 36.3 93.5 147.8 149.3 117.7 78.8 45.3 26.7 8.1 745.4mm

178 Lima(12m) 22.2 22.7 22.3 20.5 18.7 17.4 16.9 16.6 16.7 17.6 18.9 20.9 19.3℃
(12゚00'S,77゚07'W) 1.1 0.2 0.1 0.0 0.1 0.5 0.4 0.9 0.1 0.0 0.0 0.1 3.3mm

190 Honiara(8m) 27.0 26.9 26.9 26.8 26.6 26.3 26.0 25.9 26.2 26.5 26.7 27.0 26.6℃
(09゚25'S,160゚03'E) 241.4 317.3 277.5 159.5 116.9 94.2 99.5 97.5 100.1 99.3 140.4 179.9 1923.3mm

197 Darwin(31m) 28.2 28.1 28.1 28.4 27.2 25.3 24.9 26.1 27.9 29.1 29.3 28.9 27.6℃
(12゚25'S,130゚53'E) 484.3 340.9 371.1 103.9 19.2 0.3 0.5 4.2 16.4 79.2 133.5 273.3 1826.7mm
問3  25  C 【易】
ア モアイ像→イースター島 L
イ リクガメ→ガラパゴス諸島 M
ウ ポットスポットの火山→ハワイ K
問4  26  B 【基本】チリに集中している→銅
@ アパラチア炭田やオーストラリア東部のモウラ炭田などがない
A オーストラリア北西部のマウントホエールバックなどの鉄山がない
C ボーキサイトは熱帯のラトソルに含まれるので、熱帯以外があり誤り
問5  27  @ 【易】オーストラリア・ニュージーランドがASEANなわけがない
APECなら加盟している
A 正しいが、必ずしも協定を結んでいる韓国・ロシアが適正な漁業をしているとはかぎらない。
B トンガの南瓜が有名。
C グアムやサイパンなど
問6  28  B 【易】英語とマオリ語が公用語。中国語とは・・。
@ 正しい
A そう言われているので正しい。標高が低いことは明らかだが、他は?
C 正しい
問7  29  C 【やや難】
Q 出国が多く、入国が最低→日本
R 近年スキー客も増加→オーストラリア
P 入国が最大→シンガポール
 
■地理Aらしい問題ともいえるが、問7を除き、明らかに易しいだろう。
 
 
 
第5問 (配点21点:各問3点) 【地球的課題】
問1  30  C 【基本】先進国と途上国を見分ける
ア 日本が低くアフリカで圧倒的に高い→乳児死亡率
イ 日本が高く、アフリカで低い→安全な水
ウ 先進国を中心に高い→SO2排出
問2  31  C プランテーションは商品作物を栽培するので、穀物自給率向上との関係は必ずしも高くない。
 
問3  32  D 【やや難】
C 人口が多いため、生産が1位でも需要が多く輸出余力が乏しい中国
B 06年、07年連続で干魃があったオーストラリア
オーストラリアの小麦生産について
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_rep/monthly/200808/pdf/monthly_topics_0808.pdf
A 近年の経済成長で生産力が上昇しているロシア
問4  33  A 【基本】在来種と違い、農薬散布など労働力と資本が必要になった
@ 正しい
B 正しい
C 資本がある農家ほど成功しやすいので。
問5  34  @ 【基本】経済発展・エネルギー需要の急増・石炭の消費がポイント→中国
A 家庭用床暖房=オンドル→韓国
隣国とは中国
B 首位都市で運河などの河川がある→タイ
C 標高が高い・盆地→メキシコ
問6  35  C 【易】図必要なし。パークアンドライドとは郊外の駐車場に駐車し、そこから鉄道・バスなどに乗り換えて、中心市街地へいくことをいうので、誤り。
@ 酸性雨でよく取り上げられる話題。地図にシュヴァルツヴァルトとある
A 図をみると文章通りになっている
B 図をみると都市間鉄道に路面電車の停留所がある
問7  36  A 【基本】
カ サイクロン→X バングラデシュ
キ 1999年までの独立紛争→Z 東ティモール(2002年独立 国連加盟)
ク 対人地雷→Y カンボジア
■全体的に標準的な問題。統計があまり見ないものがあったりと、素材がよい。問3が近年の事柄を知っていないと難しいだろう
 
●出題形式            
\年 07 08 09 10
単 答 式
図 中 選 択
文  選 11 12
文章中の正誤判別
組 合 せ
統 計・組合せ
      単答式
雨温図・組合せ
      単答式
ハイサー・組合せ
       単答式
気候表・組合せ
      単答式
写  真 10
地形図の枚数
読図関連
図表読み取り
計  算
●出題のテーマは昨年とほぼ変わっていない。Bと同様、文章中の正誤判別が増加し、写真がふんだんに使われた。また、図表の読み取り問題も増加している。全体として基本問題が中心だが、統計問題が3年ぶりに10題とA選択者にとっては負担が大きかっただろう。昨年がやや難しめであったので、今年は昨年並となるのではないか。
 
■地理A 平均点の推移  10年度は中間集計(1/20時点)
10年  09年 08年 07年 06年 05年 04年 03年 02年 01年 00年 99年 98年 97年
53.83 54.70 56.83 53.91 62.7 65.7 60.0 48.1 56.5 60.1 46.2 51.1 59.7 57.0