過去の例会報告


地理教育部会 2003年度 4月例会

日 時: 2003年4月12日(土) 15:00〜17:30

   場 所: 花さき

4月例会報告
 『滋賀県 百瀬川巡検報告』   冨田健太郎
資料
報告のレジメ

1/25000「海津」地形図
概要
 岡森・射手矢・冨田の3氏は、3月16日(日)に滋賀県琵琶湖西岸の今津町・マキノ町を比良山系から流れ出る百瀬川を巡検した検分を、スライド28枚を用いて報告した。高校地理で比較的身近な地域での例題教材として活用できることが確認できた。

  @扇状地末端の湧水  1.湧水のでている箇所
                 2.湧水を利用した洗い場
                 3.湧水による湿地
                 4.今津町中庄の集落の様子
  
  A扇状地の様子     1.緩やかな階段状につくられた水田
                 2.用水路
                 3.別荘地として販売中の宅地、一部住宅も。
                 4.別荘地の予定らしい空き地→水たまり、ゴミ捨て場状態
  B百瀬川の様子     1.中流域の砂防ダム
                 2.ダム内の砂礫
                 3.天井川の状態
                 4.道路の隧道
                 5.沢の様子
 


 文部科学省『地震動予測地図ワークショップ』参加報告   磯高材
資料
文部科学省「地震調査研究の成果を生かすために-地震の将来予測への取り組み」 
 (暫定版)
概要
 磯氏は3月26日(水)に東京品川駅前のコクヨホールで開催された文部科学省研究開発局地震防災研究課・独立行政法人防災科学研究所主催の表記の説明会に個人参加された。

 平成7年1月に発生した阪神淡路大震災を教訓にして地震防災対策特別措置法が制定されて、政府に地震調査研究推進本部が設置された。実務を担当する政策委員会と地震調査委員会が設けられ、大学・諸機関や研究者により地震に関する調査・観測・研究が急速に進められている。
 平成16年末をめどに、主な活断層・海溝で発生する地震について、発生の可能性の長期評価(発生確率で表示)と地震動予測地図を作成して、国・自治体・企業・国民の防災対策に資することになっている。(学校の防災教育も含む)


@
過去に起こった地震の歴史・記録をもとに、活断層や海溝の現地調査を行い、将来に起こる地震の場所・規模・時期を長期的な視点から予測する。(おもに今後30年以内の発生確率dで表示)


活断層調査、陸地・海洋の地殻構造調査、平野・盆地の地価構造調査、各種地震計観測、GPS観測、自然現象変化の観測などの検討、結果の報告公表。


A
主要な活断層や海溝型地震の発生の可能性を評価して順次公表する。


全国の主要98断層→
2003年4月9日現在 34断層を評価公表

9海域・海溝型   →
2003年3月末現在 南海トラフ及び三陸沖から房総沖及び千島海溝南部を評価公表

      例:中央構造線断層帯のうち、金剛山地東縁〜和泉山脈南縁 M8.0程度
           今後30年で起こる可能性 ほぼ0%〜5%

        南海地震   M8.4程度 今後30年の発生確率 40%程度
        東南海地震  M8.1程度 今後30年の発生確率 50%程度
        同時発生の場合 M8.5程度


B
長期評価をもとに、震源断層を特定した地震動予測地図を作成する。震源と規模を特定し て震源からの距離や揺れを増幅する地盤や地価構造を計算して、強震動予測地図をつくる。

       試作:糸魚川・静岡構造線(長野県) ・ 金沢平野(森本・富樫断層)
       参考:横浜市 地震動マップ


C
活断層・海溝型・その他の地震も加味し、全国を概観した確立論的地震動予測地図を作成する。(1kmメッシュで表現) 平成16年度末


試作:
山梨県
(糸魚川・静岡構造線、富士川河口断層帯、神縄国府津・松田断層帯、東海地震を加味)


北日本
(東北・北海道)
[東北・北海道の内陸直下型地震、太平洋側の海溝型地震を加味]


    詳細は地震調査研究推進本部のHPをご覧ください。



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