過去の例会報告


地理教育部会 2003年度 9月例会

日 時: 2003年9月13日(土) 15:00〜17:30

   場 所: 大阪教育大学附属天王寺中・高等学校 2F 視聴覚教室

参加者
古川浩(元大阪市立中学校長)・磯高材(元大阪市立中・高校長)・神吉正雄(武庫川女子大附属高)・
奥舎憲雄(金蘭千里)・奈良芳信(元大阪府立高校)・橋口望(梅花学園)・奥野一生(盾津高校)・
岡森啓(清風南海高校)・射手矢武(清風南海高校)・冨田健太郎(智辯学園和歌山高校)・桑名知寛(教育大中・高校)


9月例会報告


『夏季巡検の報告』   奥舎憲雄氏 他参加者

本年度の地理教育部会の「夏季巡検旅行」の重点巡検地について、巡検地の写真を示しながらその概要を説明された。
 8月9日(土)〜13(水)の朝まで。日光・奥会津・上毛方面を計画通り巡検した。
参加者は古川・磯・奥舎・奈良・岡森・中川夫妻(途中まで)だった。巡検開始した9日の日光は颱風10号余波で雨天となったが、翌日からは颱風一過の好転で気温も低く、所期の成果を上げることができた。
主な巡検地は、次の通り


9日(土)
日光市:二荒神社(下野一の宮) 東照宮(江戸幕府400年で整備) 輪王林寺など。

10日(日)
ジャンボタクシーを利用して奥日光方面を巡検。第二いろは坂[往]、第一いろは坂[復]
明智平(好天で展望とても良好、男体山の砂防工事がくっきりと見られた)
戦場ヶ原湿原(乾燥化が進み雑木がある) 竜頭の滝 湯本湯滝(颱風の直後で、水量多い) 立木観音寺 華厳滝(水量多い) 今市市 日光杉並木(保存整備が進んでいる)
東武日光線 野岩鉄道 会津鉄道 会津若松泊

11日(月)
会津若松市(城下町外周道路を経由)
会津高田町街村集落・伊佐須美神社(岩城国一の宮) 会津下郷町(家の建て替え・空き地多い) 大内宿跡(国の重要伝統的建造物保存地区・観光客が多い) 金山町
沼沢沼(カルデラ湖・一部観光開発) 只見町 田子倉ダム 田子倉水力発電所
舘岩村 前沢の曲家集落(集落の半分が明治初期の曲家で、現在も居住している)
檜枝岐村 湯の谷村 奥只見湖 農村民族歌舞伎場(初秋の開演のため幟・ノボリが多数立てられていた) 地下トンネル道路  大湯温泉泊

12日(火)
関越自動車道を経由 昭和村 赤城山麓河岸段丘地形(段丘崖) 栽培作物(こんにゃくいも) 沼田市 沼田城跡(河岸段丘の地形利用) 段丘下の河川 関越・長野自動車道経由 松井田町 横川駅前(旧信越本線での使用機関車展示・昔の駅弁)
碓氷峠旧鉄道時代のレンガ造り、アーチ橋(現在は遊歩道として利用) 軽井沢町
軽井沢駅(アプト式車輛保存展示) 富岡市 貫前神社(上野国一の宮・山門より下がったところに本殿がある) 富岡製糸工場跡(明治初期のレンガ造り・現在は片倉工業が一部を使用・時間切れで、外観のみ見学)  高崎泊




北海道 道東方面 巡検報告』    射手矢 武氏


この夏、個人で8月3日に苫小牧東港から入り、8日に小樽港から帰阪されるまでの北海道の道南・道東地区巡検の紹介を、スライドを用いて説明された。
 巡検地では市町村役場を訪問され、産業や観光などを扱う担当課(商工・観光課など)で説明を聞かれたり、市町村の各種パンフレット資料を得られ、例会参加者に配布された。主な巡検地は次の通り。   は配付資料がある。 


3日(日)
苫小牧東港

4日(月)
鵡川町 門別町(颱風10号で国道235号の橋が流された) 新冠町(サラブレッド 銀座)
静内町 三石町 浦河町 様似町(エンルム岬 陸繋島) えりも町(襟裳岬 黄金街道)
広尾町

5日(火)
大樹町 忠類町(ナウマン象記念館、ホロカヤントウ沼 生花苗沼 湧洞沼:潟湖 鳥趾状三角州 長節湖 十勝川河口) 豊頃町 浦幌町 音別町 白糠町 釧路市  

6日(水)
釧路湿原 別海町 浜中町(霧多布湿原 霧多布岬 厚岸湖) 厚岸町 釧路町 
釧路市

7日(木)
白糠町(釧路峠) 本別町 池田町(ワイン城・幸福駅跡・愛国駅跡) 帯広市

8日(金)
釧勝峠 石勝樹海ロード 日高町(二風谷ダム 二風谷アイヌ民族博物館) 平取町
鵡川町 苫小牧市(支笏湖スカイロード・支笏湖・樽前国道)<颱風のため小樽へ移動> 道央自動車道 小樽市 他広域、北方領土などの資料




2002年度 個人巡検報告』  奥野一生氏


2002年度に巡検され、未報告であった各地について報告された。なお、スライドを用意して頂いたのだが、器械不調のため、口頭で説明して頂いた。


(1)史跡 生野銀山


1973年閉山後、かつての鉱山の様子を博物館・資料館・観光鉱道で展示している。


(2)あけのべ自然学校


明延鉱山は1982年に閉山。廃校となった小学校の建物を利用して宿泊できる自然体験学習施設がある。(見学も含めて事前申し込み制)


(3)伊豆諸島航路


1980年以後の伊豆諸島への航路とその変遷について、また伊豆諸島諸港からの船便の減便・廃止の状況、東京と久里浜からの高速船の現状などの説明をされた。


(4)東京ディズニー・シー


2001年9月4日にオープンし、テーマパークとして現在も空前の盛況である。東京ディズニーランドよりも外国の地理・歴史・集落・町並みや、火山・海岸地形などが参考になるで、見学を進めるとのこと。なお、モデルコースも紹介された。


(5)日本島嶼学会(琉球大学) 伊平屋島・伊是名島(同学会巡検)


2002年10月25日〜29日に開かれた学会、巡検の様子について概要を説明された。

  資料提供
奥舎憲雄 氏
2003年度 3年生 第2回模擬テスト「地理B」
冨田健太郎氏
「大陸棚争奪戦の急展開」日経新聞記事
磯高材  氏
「地震調査委員会の今後30年、地震発生確率」<海洋型、主な活断層>毎日新聞記事
「2003年7月26日 宮城県北部地震」M6.2→修正6.4 地震関係誌サイスモ記事
 
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