過去の例会報告


地理教育部会 2003年度 12月例会

日 時: 2003年12月13日(土) 15:00〜17:30

   場 所: 大阪教育大学附属天王寺中学校 2F視聴覚教室

参加者
講師 秋山元秀(滋賀大学教授)
前田昇(大阪教育大名誉教授) 正木久仁(大阪教育大教授) 磯高材(元大阪市立中・高校長) 奥舎憲雄(金蘭千里高校) 奈良芳信(元大阪府立高校) 
岡森啓(清風南海高校) 射手矢武(清風南海高校) 宮村誠二(帝国書院) 桑名智寛(大阪教育大附属中) 冨田健太郎(智辯学園和歌山高校)
後藤 百志(大阪教育大院生)


12月例会報告

中国の生活文化の地域性---中国文化の東西南北  滋賀大学教育学部教授 秋山元秀氏
 プロジェクターを使用し、現地写真・地図・統計など多くの資料を活用して詳細に説明された。近隣諸国の理解の一つとして、中国文化を東西南北に区切って「食べ物・ことば・自然条件・民族習慣」などに大きな違いが生まれている。これらを地理的に考察することが、世界のすべての国々の理解をすすめるうえで原点になるといえる。説明は発表要旨に沿ってされたので、要項を再掲する。
T 中国文化の多様性
(1)食の多様性
  • 北菜(河南・山東・河北・山西・天津・北京料理)=黄河流域
  • 南菜(揚州・徽州・蘇州・杭州・上海・寧波・無錫・南京・湖南・江西・四川料理)=長江流域
  • 粤菜(えつさい)(広東料理)=珠江流域
  • 中国四大料理:北京料理(山東料理)・上海料理・広東料理・四川料理
  • 「満漢全席」
○南淡・北鹹・東酸・西辣
○ムギとコメ
○白酒と老酒
(2)言語と多様性
  • 北方方言と南方方言
  • 北京語=官僚言語(マンダリン)=普通語・国語

U 多様性をうみだすもの
(1)自然条件
  • 地形
  • 気候
(2)民族
  • 漢民族の地域性
  • 少数民族の存在
  • 遊牧民族と農耕民族

V 中国の東西南北
  • 東西の違い
  • 南北の違い
  • 地域性を作り出した歴史的背景

現在の中国料理の主流(北京料理・上海料理・広東料理・四川料理)の特徴や、中国の少数民族(優遇政策や人口抑制策がゆるやか)の将来像など、話題がつきなかった。

資料提供
和歌山県御坊市の市政要覧
和歌山県川辺町の町政要覧
大阪府 大坂の農牧業 リーフレット
釧路炭田とその軌跡


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