過去の例会報告


地理教育部会 2005年度 12月例会

日 時: 2005年12月10日(日) 

場 所: 大阪教育大学附属天王寺

参加者
磯  高材(元大阪市公立学校長)     橋本九二男(元大阪府立高等学校)
奥舍 憲雄(金蘭千里中・高等学校)    篠田 龍也(京都市立堀川高等学校)
桑名 智寛(大教大附属天王寺中学校)   冨田健太郎(智辯学園和歌山中・高等学校)
奈良 芳信(清風南海中・高等学校

12月例会報告
 「湖西巡検報告」 冨田 健太郎 

  11月6日(日)に実施した巡検の概要について、PC投影機を利用して報告された。
 地理の学習に使用できるように編集されており、どの場面も地形図と対比して現状の写真を挿入し、教材として活用できるようになっている(カシミール3Dのリンク機能を活用している)。使用写真は、当日分のほか、以前の個人巡検時にものも採り入れ、数年間の変化の様子がよくわかるように工夫されていた。PCとPC投影機の特性を利用して、地図や写真を拡大・縮小して表示され、巡検参加者は改めて事象を確認した。
 百瀬川は荒れ川のため、数年ごとに河川改修が部分的に行われており、現在発行されている地形図(海津図幅)、一つ二つ前の様子が表現されていて、今日の姿と異なる箇所がいくつもみられた。
 地下水の自噴井戸や汲上井戸も、季節により水位・水量が変化し、また上水道の普及で設備は残されていても、利用している状況ではないと思われる。また、地下水は自治体汲み上げて、冬季の道路融雪用水に、夏は需要の多い上水道水に多用されており、春先の融雪期の水量の多い時期以外は、個人の利用は減っている。
琵琶湖の水質保全のため、各自治体は下水道の整備を急ピッチで行っている。事業者へは下水道への放水量を計算して処理料を課しているが、一般住民へは上水道使用量から下水道料金を課しているので、衛生面から上水道普及と相俟って、今後、住民の直接の井戸水利用は減少していくと考えられる。


 「個人巡検の写真紹介」 橋本 九二男
 しまなみ海道を訪ねた折りの、尾道〜今治間の橋の写真を多数紹介された。
 橋の構造だけに目を向けるのではなく、造船所を取り込んだり、船舶を取り込んだりして、単なる風景写真とは異なる“地理写真”の紹介であった。
 資料提供
奥舍 憲雄 2005年度3年生第4回模擬テスト 地理B
磯  高材 百瀬川附近の琵琶湖西岸断層帯地図(都市圏活断層図“熊川”より転記)
パンフレット大阪の地下を知る地下構造調査(大阪府危機管理室)
パンフレット東南海・南海地震 地震と津波に備えて(大阪府危機管理室)
コピー:地震動予測地図(確率論的予測図、強震動予測図、浅い地盤構造図)
 「地震の将来予測への取組 地震調査研究の成果と防災に活かすために」より
 (文部科学省研究開発局)


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