「ニカラグア巡検報告」 林 育史 事前に、外務省その他のＨＰなどを閲覧して、豫備知識を獲得し、米国経由で首都マナグアに入国した（復路は逆）。
ニカラグアの国土面積は129,541km２(日本の約三分の一)、人口は563萬人(2004年)、人種構成はメスチソ74％・歐洲系17％・アフリカ系９％、言語はスペイン語、宗教はカトリックである。
環太平洋造山帯・火山帯に位置し、国土のほぼ中央部には大小30餘の火山が列状に並ぶ。平地は太平洋側とカリブ海側で、カリブ海側には湿地が多い。西部＝太平洋側はＡw気候で12～３月が乾季、東部＝カリブ海側は通年無乾季のＡf気候、中部山岳地帯はＣfa気候である。カリブ海で発生するハリケーンの襲来もよくある。
スペイン統治時代の建物、火山と湖など觀光資源に恵まれ、米国や歐洲方面からの觀光客も來るが、治安が良好ではないため少ないという。
農牧業が主産業で、珈琲・落花生・砂糖黍・玉蜀黍・米（インディカ種）・バナナ、牛肉などを生産し、周辺諸国や米国へ輸出している。
1970年代末からの十年餘の内戰（米国派×玖馬派）を經驗した。その影響のためか、他の中米諸国よりも貧しい国、遅れた国となり、周辺国からもそのように見られている。一人当ＧＤＰは820弗（日本は37,566弗、2005年）、經濟成長率は2003年＝2.3％、2004年＝5.1％、物価上昇率は2003年＝6.5％、2004年＝9.3％、失業率は2003年＝11.7％、2004年＝11.4％である。
友人からは、身の回り品・現金など充分に気をつけるよう勸告された。話によると、強盗・ねだり・強制物売りなどの犯罪に注意するようにとのこと。都市間移動の高速バスでは車内に入り込んで来て物売りすることもあった。
トイレでは、紙類はすべて別籠に入れ、決して便器内に捨てて水洗しないこと、これは、下水処理の方式が日本とは異なるためで、迂闊に日本方式を実施すると詰まることになる。
外出には相当な注意が必要なため、巡檢の多くは友人の車に同乗し、寫眞撮影は走行中の車内からか、一時停止をして行った。
主な視察地は、首都マナグア＝大統領官邸・大聖堂・市場、友人勤務の小学校、紹介戴いた個人宅・室内、觀光地レオン＝スペイン統治時代の建物、觀光地グラナダ、ニカラグア湖、その他。
◇資料 ニカラグアの概要・地図（現地のもののコピー）
◆發表形式
パワーポイントを利用して、膨大な寫眞を投影しながらの説明であった。
デジカメの動画撮影機能を利用した短編動画を適宜挟み込んだ説明で、現地に雰囲気がよくわかる要領のいい解説がなされた。
フォトアルバムに寫眞掲載の豫定です。
「インド巡檢報告」 高橋 淳一会場使用の関係上などで充分な發表時間がとれなかったのが残念であった。
資料提供