過去の例会報告 |
参加者 |
石井 孝行(元大阪教育大学) 磯 高材(元大阪市公立学校長) 公文 弘(元追手門学院中・高等学校) 神吉 正雄(武庫女大附属中・高等学校) 奥舍 憲雄(金蘭千里中・高等学校) 冨田 健治(清風南海中・高等学校) 奥村 脩(元西宮市立西宮東高等学校) 奈良 芳信(清風南海中・高等学校) 篠田 龍也(京都市立堀川高等学校) 吉水 裕也(岐阜聖徳学園大学) 桑名 智寛(大教大附属天王寺中学校) 冨田健太郎(智辯学園和歌山中・高等学校) 水町 友美(奈良県川西町立結崎小学校) |
石井 孝行先生 「中越地震による地形変状」 (平成16年新潟県中越地震は10月23日に発生) |
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石井先生は、中越地震発生後まもなく、友人の専門家の方々と、現地の被災状況を視察され、その状況をDVDに収録された。今囘、その映像を通して、被害の状況について詳細に解説された。 なお、宿泊地と現地(踏査地)とが少し離れていたうえに、被害が甚大で通行不能箇所が多数あり、被災地への入域制限もあり、加えて日暮れが早く、踏査=視察範囲も限られたものであった。 高速道路:盛土部分に損傷が多い。走行可能部分は修復されているが、未修復部分は路面が波打っている。切り通しの側壁は、表面部分が崩れ落ち、車線を塞いでいる。 地辷り:各所で、広範囲に発生。川を塞いで天然ダム化している(堰止湖)。余震で階段状に土砂が貯まっている。土壌は柔らかく粘りが少ない。一般に、雪崩常襲場所に多く見られた。 燈籠の転倒・移動:燈籠の石台にズレがあり、加速度の算出に利用できる。 家屋の柱の移動:基礎の土台と家屋の柱にズレがあり、加速度の算出に利用できる。 段丘崖崩壊:段丘上の水田や畑が、段丘崖の崩壊や水田の漏水により、次年度の耕作・作附けが難しそうである。冬季の積雪で工事が不可能なので。 一般道路:いたるところに路面の陥没が発生している。 山体崩壊:母子の乗った乗用車が巻き込まれ、母親は死亡、子供は三日後に救出された地点は、一塊り何噸もある岩石がブロック状に崩壊。 小平尾地区:尾根上に地割れが走る(北東〜南西方向)。地割れのそばに、噴出したと思われる、馬糞程度の大きさの小石状の土塊を多数発見。水田にも地割れが幾筋も続く。地辷りで道路が破壊され、通行不能。崩落斜面下も歩行が困難(危険度大)。谷底も樹木の状況から見て、土壌が地辷りで移動している。 |
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