参加者 |
正木 久仁(大阪教育大学) 磯 高材(元大阪市公立学校長) 武内 正夫(元大阪府公立・私立高等学校長) 奥舍 憲雄(金蘭千里中・高等学校) 奈良 芳信(金蘭千里中・高等学校) 冨田健太郎(清風南海中・高等学校) |
「夏季 甑島・桜島・肥薩線巡検報告」 冨田 健太郎 他 夏季巡検日程 pdf 一太郎 ←当初の予定のまま |
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1日目 今年の夏の巡検は台風10号の影響で、甑島へ渡るフェリーが出航するかどうか、未定のまま、薩摩川内まで九州新幹線に乗っていった。夏季巡検では久しぶりのレンタカーを借り、まず薩摩金山で昼食後、金山跡地に作られた焼酎蔵を見学。トロッコに乗って、元金山の坑道に入っていった。次に、串木野の国家石油備蓄基地を見学。地下に石油を備蓄する日本で初めての国家備蓄基地である。地下の岩盤に穴を掘って、その中に石油を貯蔵している。水封式とよばれ、岩盤の周りにある地下水の圧力を利用して、石油が漏れるのを防いでいる。その後フェリーが里まで運航することが決定される。後日、甑島で聞いた話では、里までの運行はかなり珍しいことだったようだ。里で宿を予約を入れていて幸運であった。 2日目 観光船「かのこ」の予約を入れていたが、巡検出発前に早々の欠航の連絡があり、その後運行する連絡もないので、観光船はあきらめた。里のトンボロ、および長目の浜をゆっくり廻った。上甑・中甑の様々な道路を通った。原発の交付金で作られただろう広い快適な道路を外れると、細く、行き止まりも多かった。一度集落内で立ち往生もした。また、地図にない未舗装の道路も走破した。途中鹿の子百合がきれいに咲いていた。台風の影響で漁がなく、名物のキビナゴの刺身が食べたれなかったのは残念であった。 3日目 下甑へのフェリー出発まで再度長目の浜を見学。下甑へ渡る途中、中甑と下甑とを結ぶ橋(藺牟田瀬戸架橋)の建設を見る。下甑へ渡ってから、海岸沿いをいくつか廻る。鳥の巣展望台、円崎灯台、いおとし展望台(徒歩でかなりかかりそうだったので、徒歩道入り口で断念)、航空自衛隊レーダー基地、松島展望所、ナポレオン岩、瀬々野浦集落とローソク岩を周り長浜の宿へ。台風11号接近のため、翌日のフェリーの出航が気になる。 4日目 午後のフェリーが欠航となれば、かなりの日数を足止めされるので、午前便で離島することに決定。宿のお姉さんの助けと宿の館長の配慮もあって、無事午前便に切り替えて出港。下甑巡検は観光船にも乗れず、見学も未達成となってしまった。串木野に戻ってから、鹿児島市内へ。途中、三大砂丘の一つ吹上浜を見学。桜島へ渡り、島内一週。桜島の噴火をみる。市内を歩くと、目や口に火山灰が入ってくる。 5日目 ジャンボタクシーを使い、予定通り、肥薩線を車でたどり、翌日の予習および、駅舎、スイッチバックなどの撮影。えびの高原、霧島神宮を周り、昨年噴火した新燃岳を見る。山頂部分しか見られなかったが、噴火によって植生が全くなかった。 6日目 列車の旅の一日。鹿児島から「はやとの風」「しんぺい号」「SL人吉」乗車。JR九州は企画列車が多く、好評のようで乗客は多かった。熊本で解散。 7日目 通潤橋の追加巡検。公共交通機関を使っての巡検。水不足に悩んでいた白水台地へ水を引くために建設された石橋。日本最大級の石造りアーチ水道橋で、国の重要文化財に指定されてい。サイフォン式で水を流している。 今年の巡検は台風の影響を受けて、予定通りいかなかったが、足止めされたり、フェリー欠航などにならずに幸運であった。だが、観光船に乗れず、下甑が不完全となったため、藺牟田瀬戸架橋が完成したら、再度訪れてみたい。 |
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資料提供 | |
磯 高材 | 「津波のメカニズムについて」水谷法美 「津波警報の改善」永井章 ともに防災講演会資料 2012.7.29名古屋大学豊田講堂 「大阪を襲った地震と津波」大阪歴史博物館特別企画展パンフレット |
奈良 芳信 | 『月刊島民 中之島 49・50号』(月刊島民プレス、2012.8.01、2012.9.01) |