参加者 |
正木 久仁(大阪教育大学) 磯 高材(元大阪市公立学校長) 奥舍 憲雄(金蘭千里中・高等学校) 武内 正夫(元大阪府公立・私立高等学校長・清風南海中学校) 岡森 啓(清風南海中・高等学校) 冨田 健太郎(清風南海中・高等学校) |
「国際地理オリンピック 国内予選問題について」 冨田 健太郎 | ||
国際地理オリンピックの国内予選は1次試験、2次試験が行われる。2次試験の成績優秀者の中から、フィールドワークテストを行い代表選手を決める。1次試験では60分のマルチメディアテストを行い、2次試験で記述式テストを行う。今回は2010年から2013年のマルチメディアテストと記述式テストの問題を検討した。問題は地理オリンピック日本委員会のサイトで公開されている。 マルチメディアテストの内容は世界大会のマルチメディアテストを意識したつくりになっていた。写真や統計を使った問題で、センターレベルの知識で解答できる。ただ、幅広い地理の知識が必要である。とくに写真問題は教科書や資料集に載っている写真をみて、どこの国なのか、どのような地域なのかを興味をもってみている生徒ほどできたのではないだろうか。また、授業などで様々な写真を見せながら、解説することも必要である。 記述試験も世界大会を意識した作問となっており、課題解決能力を問う問題が多い。国公立大学二次試験レベルの問題をとける力は必要である。また、それに加え、統計などから、課題を発見し、解決する提案を考える力が必要である。2013年では市町村合併にともなう問題やコンパクトシティにおける課題とその課題を解決する策の提言を求められた。 国内予選でも英語の出題が一部必ず出題される。世界大会はもちろん、英語力は必要である。普段の英語の授業だけでなく、地理に関係する英単語も覚えておく必要がある。板書プリントなどで補助的に専門用語の英語を表記するなどして、対策をとったほうがよさそうである。 |
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資料提供 | |
冨田 健太郎 | 「記述式テスト2011〜2013年 |