参加者 |
正木 久仁(大阪教育大学) 磯 高材(元大阪市公立学校長) 武内 正夫(元大阪府公立・私立高等学校長) 奥舍 憲雄(金蘭千里中・高等学校) 奥野 一生(清水谷高等学校) 岡森 啓(清風南海中・高等学校) 射手矢 武(清風南海中・高等学校) 冨田 健太郎(清風南海中・高等学校) |
「夏季 長崎五島列島巡検報告」 冨田 健太郎 | ||
8月4日から7日にかけて、長崎から五島列島へ渡り、佐世保・唐津・福岡というルートで巡検を行った。 初日、台風の影響で軍艦島ツアーがキャンセルとなり、長崎市内巡検に切り替えた。長崎駅から(路面)電車の一日乗車券を利用して、出島へ。出島の周囲は埋め立てられ、かつての貿易の港ではなくなっていた。出島の中の建物は復元が進んでおり、倉庫やカピタンの部屋などを見学した。 その後、電車にのり、平和記念公園へ。9日の祈念式典の準備のため、テント張りをおこなっていたため、見学には制限があった。台風の影響で、このテントは後に撤去されることになった。 平和公園から歩いて、浦上天主堂へ。台風の雨がきつくなってきており、徒歩巡検はややつらくなっていた。 天主堂は中を見ることはできなかったが、坂の町なので、平和公園から天主堂へ降りる坂の上から、遠望はできた。 再び、電車にのり、中島川の石橋群へ。眼鏡橋を見学したのち、思案橋へ。飲み屋街へ行くかを思案したという思案橋。細い路地アーケードに飲み屋があった。 ホテルへ戻って近くの店でキビナゴなどに舌鼓を打っていると、外で長崎くんちの練習の音が聞こえてきて、見学させてもらった。 二日目 曇りそらであったが、無事五島列島へ。福江島を反時計回りに巡検した。 まず、福江城跡。幕末、海上警備のために築城された日本最後の城郭。現在は五島高校や図書館などの公共施設に利用されている。武家屋敷跡では石垣が残っており、当時の雰囲気がうかがえた。 その後、カトリック教会を複数見学。9月、世界文化遺産の国内候補地に推薦された教会群である。隠れキリシタンの歴史とその後の教会建築が推薦理由である。教会はほとんどが今でもミサや礼拝に使われている。 訪れた教会は堂崎天主堂、水ノ浦教会、三井楽教会、貝津教会、井持浦教会(ルルド)。 途中、城岳展望所、大瀬崎断崖、大宝寺、明星院に訪れた。 最後は鬼岳へいった。 五島列島はガソリンの値段が約190円と高いため、電気自動車の普及に力をいれている。そのため、レンタカーは電気自動車となっており、公共施設などに急速充電施設があった。 昼食は道の駅でとったが、1000円のビュッフェ形式で、予約を取った方がいいくらい、開店と同時に満席状態になった。私たちはタクシーの運転手が予約を取ってくれた。 五島列島、壱岐、対馬などで使える離島の地域通貨「しまとく通貨」がある。これは旅行者限定で、5000円支払えば、6000円分の金券に交換してもらえる。一人3万円まで交換可能で、島の飲食店やコンビニ、ホテルなどで利用できる。宿泊費に充てられるので、多いに利用させてもらった。 三日目 天気も良く、福江港から若松港へ。中通島の教会を見学した。訪れたのは中ノ浦教会、鯛ノ浦教会、桐教会、跡次教会、大曽教会、青砂ヶ浦天主堂、頭ケ島天主堂。 跡次教会からは上五島洋上石油備蓄基地を展望できた。 当初、見学することになっていたが、5名以上でなければ見学できないので、今回は断念した。(4名の巡検) タクシーの運転手にその話しをすると、「私をいれて5名だったのに」といわれ、その手があったか!と 非常に悔しい思いをした。 四日目 6時25分のジェットフォイルで佐世保へ。造船・軍港の街。 海上自衛隊の施設から佐世保港を遠望。 その後、唐津へ。岳の棚田などを見学し、呼子、名護屋城を見学し、唐津城についた。唐津城は修復工事が行われていた。 唐津城からは虹の松原がきれいに見えた。 鏡山へ移動し、再度虹の松原。展望台が新しく作られており、写真撮影に邪魔になるような木はすべて伐採されるなど、展望のことを第一に考えられた展望台で会った。 最後に福岡へ向かい、糸島半島にのこる防塁跡を見学し福岡駅へ到着し、巡検は終了した。 |
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資料提供 | |
磯 高材 | 「台風情報の使い方」気象庁 |
奥舍 憲雄 | 学会旅行・教育部会夏季巡検一覧 |
奧野 一生 | 日本島嶼学会五島大会 巡検簡易報告 |
軍艦島パンフレット | |