過去の例会報告


地理教育部会 2004年度 5月例会

日 時: 2004年5月8日(土) 15:00〜17:30

場 所: 大阪教育大学附属天王寺中・高校 2F 視聴覚教室

参加者
磯  高材(元大阪市公立学校長)   奥舍 憲雄(金蘭千里中・高等学校)
吉水 裕也(岐阜聖徳学園大学)    桑名 智寛(大教大附属天王寺中学校)
冨田健太郎(智辯学園和歌山中・高等学校)  奈良 芳信(清風南海中・高等学校) 

5月例会報告
地図帖での授業──小・中・高──  奈良芳信氏

※ 地理的内容の学習には、小・中・高校とも地図帳は教科書(義務教育は無償配布)として必須の教材 である。奈良氏は高校教諭であるが、小・中学校での学習を見通して、一つの主題の試案を示された。

◇“地図帳の東北地方の地図を利用して、日本の地体構造を理解させる”
 
  1. 作業:下記の火山の位置を確認し、地図帳に印をつける。
    恐山、八甲田山、十和田湖、七時雨山、焼山、八幡平、岩手山、駒ヶ岳、田沢湖、焼石岳、栗駒山、荒尾岳、船形山、蔵王山、吾妻山、安達太良山、磐梯山、那須岳、高原山
  2. 火山の並び方(分布)に着目させる。
    中・高校では、火山帯を紹介(教育課程からは省かれているが)
  3. 作業の火山列が日本海溝とほぼ並行していることに着目させる。
    火山列(火山前線)と日本海溝の距離が300km程度であることに気づかせる。
  4. 日本列島が5つの島弧で構成されていることに着目させる。
  5. 5つの島弧と海溝(含トラフ)が対応関係にあることに着目させる。
    千島弧−千島海溝、東北日本弧−日本海溝、伊豆・小笠原弧−伊豆・小笠原海溝、
    琉球弧−琉球海溝、西南日本弧−南海トラフ(〜駿河トラフ)
    フォッサ・マグナ=東北日本弧と西南日本弧の境界、にも言及。
  6. 日本列島に関わる4つの岩板(プレート)を紹介する。
    太平洋プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレート、北米プレート 
  7. プレート境界と海溝が一致することに着目させる。
    中・高校では、海溝三重点(日本海溝と伊豆・小笠原海溝、相模トラフの交点)も紹介。
    関連して、富士山の特殊性(3岩板の会交点に位置する)にも言及する。
  8. 教科書・地図帳掲載の“日本の地帯構造”の図を使用して、まとめる。
    高校では、96CT本試第2問を紹介
◆配布・提示資料
  2004陸羽越巡検ver.2(詳細はHPをご覧下さい)
  読図演習(1:25,000「村上」図幅の読図正誤問題) 村上の予習  レジメ
  

 資料提供
磯 高材さん 大阪市立阿倍野防災センター パンプレット:あなたはもう体験しましたか?
新聞記事:2004年5月1日附朝日新聞大阪市内版
大阪市政だより No.652(平成16年5月)
伊能忠敬の日本地図展(@神戸市立博物館)のパンプレット
奈良芳信さん 五箇條の御誓文(慶應四年三月十四日)(1868年4月6日)
新日本建設に関する詔書(昭和21年1月1日)
1:50,000火山土地条件図「富士山」国土地理院 平成15年11月15日発行 1刷
1:25,000沿岸海域地形図「行橋」国土地理院 平成16年3月1日発行 1刷
1:25,000沿岸海域土地条件図「行橋」国土地理院 平成16年3月1日発行 1刷
冨田健太郎さん 「私たちの暮らしとエネルギー問題って?」核燃料サイクル開発機構(核燃機構)
「ウラン資源の有効活用をめざして」核燃料サイクル開発機構
「原子力ってなぁに?人形峠展示館」核燃機構 人形峠環境技術センター
「シリーズ人形峠のウラン鉱山を知る ウラン鉱山のこれまで」核燃・人形峠
「シリーズ人形峠のウラン鉱山を知る ウラン鉱山のこれから」核燃・人形峠
「シリーズ人形峠のウラン鉱山を知る ウランを知るためのABC」核燃・人形峠
「新たな技術開発を拓く 研究開発の成果と展望」核燃・人形峠環境技術センター
「ウラン開発と安全対策 H14年度環境監視のあらまし」岡山県生活環境部環境政策課
「わが国のの電力事情と新エネルギー開発の現状」岡山県上齊原村
「エネルギーワールド探検記」旺文社
「因幡街道大原宿 古町町並み保存マップ」
「津山ご城下めぐり旅」
「武蔵の里の旅」パンフレット
「武蔵の里ガイド」

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