過去の例会報告


地理教育部会 2005年度 1月例会

日 時: 2006年1月7日(土) 

場 所: 大阪教育大学附属天王寺

参加者
磯  高材(元大阪市公立学校長)     奥舍 憲雄(金蘭千里中・高等学校)
冨田 健治(清風南海中・高等学校)    奥野 一生(大阪府立盾津高等学校)
奈良 芳信(清風南海中・高等学校)

1月例会報告
 「巡検報告」 奥野 一生

 撮影された写真は、全てスライド化されているので、画面が大きく鮮明であり、地形図も利用して詳しく説明された。膨大な内容をコンパクトにまとめた、要領のいい、簡潔にして、必要十分な説明であった。

  1. 「対馬」
     対馬への交通は、福岡と大村からの航空機利用が便利であること、船便は荒天による缺航がよくあること、全島巡検には三泊の日程が必要なことなど、今夏豫定の巡検への助言を戴いた。
     対馬藩は江戸時代に対朝鮮貿易を一手に管理していたので、城郭や城下町に朝鮮の風俗習慣から得た知識が生かされ、それが現代まで引き継がれて残されているものが多い。船溜まり跡などが残されている。
     上対馬の段丘上の展望台から釜山方面が十日に一度くらいよく見えるという。夜間は明るさでよくわかるという。
  2. 「壱岐」 
     1979年の巡検時の写真で紹介された。
  3. 「奄美」 
     名瀬空港や名瀬港、古仁屋港附近を中心に説明された。有名な大島紬の泥染め現場の写真もあった。
  4. 「長崎」 
     雲仙噴火跡の火砕流跡地、水無川砂防堰堤の現場を紹介された。
     ハウステンボスは観光客誘致のために諸施設を増強している様子を紹介された。
     長崎市は「出島」の扇形部分の石垣発掘復元、昨夏に復元された長崎奉行所、稲佐山からの展望などの説明があった。
  5. 「北海道」 
     昨夏の砂子炭鉱三笠露天坑見学後に、美唄・砂川・歌志内・芦別各市の炭坑(跡)の個人巡検の報告であった。
     露天坑の規模は砂子炭鉱と大体よく似たもので、採掘終了地の緑化が進行している箇所や、立坑櫓の保存、他施設の保存に努めている姿の紹介もされた。
  6. 「肥薩線」 
     観光列車「いさぶろう・しんぺい」を中心に、有名な“大畑<オコバ>”のループ、スイッチバック、雄大な展望などを紹介された。
 ※膨大な内容・写真のため、超簡単な纏めになってます。
 資料提供
奥野 一生 @「つくばエクスプレスマップ」略地図(ゼンリン社)
A「長崎県産業観光 見・学・知」冊子 51頁(長崎県観光連盟)
B「列車の山登り(肥薩線)」パンフレット(JR九州)
C「肥薩線 くま川鉄道の旅」パンフレット(人吉市観光振興課)
D「南大東島」(南大東村役場産業課)
E「南大東島・北大東島パックツアー」パンフレット(日本トランスオーシャン商事)
F「軍艦島」パンフレット(長崎市観光宣伝課)
G 1:25,000地形図“海津”図幅 A3版八葉
H 1:25,000地形図 A3版12枚 発表関係箇所分
I「対馬」パンフレット(対馬観光物産協会)
J「壱岐」パンフレット(壱岐市・壱岐観光協会)
K「奄美大島・喜界島」パンフレット(名瀬市・奄美大島観光物産協会)
L「雲仙火山 地球探検」パンフレット(雲仙岳災害記念財団事務局)
M「つくばエクスプレス8月24日開業」パンフレット(首都圏新都市鉄道)
N「長崎スコーコーヒーパーク案内」(中島コーヒー社)
 ※上記提供資料についても写真解説と同時に説明がなされた
磯  高材 百瀬川附近の琵琶湖西岸断層帯地図(都市圏活断層図“熊川”より転記)
京大原子炉実験所・釜江克宏「東南海・南海地震に備える」
 (2005年12月18日に朝日新聞大阪本社アサコムホールでの講演会の講演要旨)


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