地理教育部会 2007年度 1月例会

日 時: 2008年1月12日(土) 

場 所: 大阪教育大学天王寺キャンパス 中央館 5階 520教室

参加者
正木 久仁(大阪教育大学)      磯  高材(元大阪市公立学校長)
神吉 正夫(武庫川女子大学)     奧舍 憲雄(金蘭千里中・高等学校)
巽  正憲(元堺市公立学校長)    射手矢 武(清風南海中・高等学校)
冨田健太郎(清風南海中・高等学校)  高橋 淳一(智辯学園中・高等学校)
奈良 芳信(清風南海中・高等学校)


 「西アジア地誌の授業案」 冨田健太郎

事前のアンケートでは、西アジアに関しては東アジアやヨーロッパ、アメリカに較べ、既存知識や認識が低い。そこで教材・資料を使って西アジアを中心に授業展開を考えた。

資料:教科書=世界を学ぶ高校生の地理A(帝国書院)
   地図帳=地歴高等地図(帝国書院)
   資料集=図説地理資料 世界の諸地域(帝国書院)

地理Aでは地理Bほどで詳細ではないが、地形・気候などの系統地理の学習後、地誌分野として近隣諸国や地域の学習を行う。系統地理で学習した内容をもとに、地形・気候・農業・工業・民族・文化など様々な地域の特色を学習する。その際「特色を知る」だけでなく、地理的な事象・現象を「地理的な見方・考え方」として考察していくことが地誌学習の目標である。

今回、教科書・地図帳を主に使用しながら、西アジア・北アフリカの地域を取り上げ、中央アジア・トルコ・イスラム文化圏さらに中南アフリカ地域へと関連を広げていけるような授業展開を考えた。

@西アジアの自然環境を外観してみる(紙面の都合で詳細は省略)

Aメソポタミア地方を中心に展開してみる(紙面の都合で詳細は省略)

B地形を中心に展開してみる(紙面の都合で詳細は省略)

Cまとめ:西アジアはあまりなじみがないためか、断片的なイメージを持っている生徒が多い。断片的なイメージでは地域の全体像を把握することは難しい。地域の多様性にも目を向ける必要がある。生徒の持っている断片的なイメージから発展させて、様々な地理的事象が相互に関連しあっていることに気づかせることが大切である。このことが「地理的な見方・考え方」を養っていくことにつながる。そこで有効なのが地図帳で、場所を確認するだけでなく、地図帳の表現内容(土地の起伏、標高別、土地利用別など)をうまく活用していくことが、生徒の持つイメージを増幅させることに有効だと考える。

※參加者自身が授業經驗を多く重ねているので、活発に数多くの意見交換が行われ、発表者の意図を
充分に汲み取ることができた。

 資料提供
磯 高材 竜巻等突風災害とその対応(内閣府・気象庁パンフレット)
ひずみ集中帯 内陸大地震を解き明かす鍵(名古屋大学・鷺谷 威教授講演要旨)
神吉正雄 文部科学省の全国学力調査の結果(一部の資料)
巽 正憲 ニュージーランドツアーマップ
奈良芳信 DAC諸国のODA供与先上位5か国・機關(2004年)


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