地理教育部会 2010年度 6月例会

日 時: 2010年6月12日(土) 

場 所: 大阪教育大学天王寺キャンパス 中央館 5階 520教室

参加者
正木 久仁(大阪教育大学)      磯  高材(元大阪市公立学校長)
奥舍 憲雄(金蘭千里中・高等学校)  武内 正夫(元大阪府公立・私立高等学校長)
射手矢 武(清風南海中・高等学校)  冨田健太郎(清風南海中・高等学校)
奈良 芳信(金蘭千里中・高等学校)


 「近隣商業機能の維持・強化に注目した商店街活性化に関する分析」  射手矢 武
  このところ地方の商店街がシャッター通りと言われ、閉店が相次ぎ活気のない商店街が急速に増えており、また大都市の中でも目立ってきている。このような状態の改善をはかるため、様々なところで商店街の活性化が試みられてきた。その中で賑わいを取り戻したところもある。しかし活性化策はどの商店街でも通用するわけではない。

 商店街が持っている近隣商業機能を維持・強化し、近隣住民に安心・信頼される商店街づくりが大事なことである。商店街が大型店等の進出の環境変化に対応して生き残り、差別化と顧客の満足を実現するためには、二つの方向性があると考える。

方向1 近隣機能強化 商店街の旧来の近隣機能=生鮮三品・最寄品等の供給を革新・強化の方向
方向2 広域化機能強化 より新しい附加価値を追加する=高附加価値化の方向

方向1の商店街本来の機能を強化することが、商店街存在の原点的な重要性を持っていると考え、特に経済の地盤沈下が著しい大阪においていくつかの事例を研究した。その中で「大正区三泉商店街、東住吉区駒川中通・駒川センター商店街、住吉区粉浜商店街」を主に、「東住吉区矢田駅前、生野区桃谷商店街、此花区西九条市場商店街、東大阪市スマイル瓢ェ山」も參考にしながら、@全国傾向、A商店街の現状、B活性化の取組み、C評価、Dモデル構築などについて、現地の写真、商店・商店街の宣伝資料、商店街組合役員の談話などを、全国統計資料・他者論文などとの関連も交えながら、詳細に説明された。

 「個人巡檢報告(稚内・利尻島・礼文島方面)」  武内 正夫
日本最北端(除北方領土)の稚内市とその周辺、利尻島・礼文島を旅行した時(本年5月)の写真をもとに解説された。
厳しい冬の季節から、春先五月の季節となり、植生・植物の変化や産業の活動開始など、最北端の姿がよく映し出された説明であった。


 資料提供
磯  高材 「全国地震動予測地図」(NIED 防災科学技術研究所)
「地震ハザードシテーション J-SHIS」(NIED 防災科学技術研究所)
「ジオ・ステーションによる地下構Pデータベースの連携」(NIED 防災科学技術研究所)
「災害リスク情報プラットフォームに関する研究開発」
「活断層での大地震の発生を瞬時に検知・伝えるための研究開発」
(地質本部ニュース 2009.6月号、pp.8-9)
「地震時の退避行動 文科省が見直し」(毎日新聞 2010.05.26)
「上町断層に科学の目」(毎日新聞 2010.05.26)
「地震の種類で揺れ方に変化」(毎日新聞 2010.06.01)
奥舍 憲雄 「古川康造 高松丸亀町商店街振興組合理事長」(週間金曜日 2010.5.28、pp.52-55)
奈良 芳信 『月間島民 中之島 23号』(月間島民プレス、2010.06.01)
武内正夫 「平城遷都1300年祭 平城宮跡会場公式案内MAP(2010.4月〜6月) 日本語版Vol.1」
地図コピー:北海道北部、稚内(五万)、利尻島(五万)
射手矢武 「發表要項」(A4判17枚、附統計・グラフ・写真)
「キ市経済政策」2009年度 第6号(大阪市立大学創造キ市研究科)
射手矢 武「近隣型の元気な商店街 粉浜商店街」(論文)
射手矢 健「魅力ある商店街づくり──大阪市経済局の取り組み」(論文)
三泉・駒川・瓢ェ山商店街構成地図(射手矢作成)
三泉商店街の商店紹介広告 2枚
「百周年を迎える三泉商店街」(雑誌『地理』2010年5月号)


←kako ▲TOP