地理教育部会 2014年度 4月例会

日 時: 2014年4月12日(土) 

場 所: 大阪教育大学天王寺キャンパス 中央館 215教室

参加者
正木 久仁(大阪教育大学) 磯  高材(元大阪市公立学校長) 武内 正夫(元大阪府公立・私立高等学校長)
奥舍 憲雄(金蘭千里中・高等学校)  奥野 一生(清水谷高等学校) 冨田 健太郎(清風南海中高等学校)





 「2014年 東大 京大 二次試験について」 冨田健太郎
 東大、京大の二次試験の問題について検討した。

東大
 第1問 化石燃料と再生可能エネルギー
 第2問 ヒト・モノ・情報の流動
 第3問 ヨーロッパ

 例年どおり、自然、産業など近年話題となっている時事的な問題を含めて、よく練られた良問が多かった。例えば、カーボンニュートラルや地熱発電の立地の特徴、バイオエタノール生産の食糧への影響、EUの拡大とハブ空港化、第3のイタリアの特徴などである。
 授業で通常扱う内容であるが、論述するとなると、深い理解が必要となる問題が多く、また、字数の割に時間が短いので、要点を素早くまとめる力が必要。例年と比べると、初見の図表などもなく、記述量が減少したので、やや易しかったのではないか。ただ、全問答えるのは難しいので、うまく取捨選択して書きやすい問題から取り組む工夫が必要。

京大
 第1問 地形図読図
 第2問 食糧需給
 第3問 世界の宗教
 第4問 統計60度から80度の地誌

 第1問の地形図の読図は京大らしい、何を答えたらいいのかやや不明な問題もあり、とまどったかもしれないが、京大ではよくあることなので、過去問演習で練習してほしい。地域は能代・米代川という地名から秋田とわかり、そこから類推すれば比較的書きやすかったと思う問題である。
 今年の京大は緑の革命やバリ島のヒンドゥー教、アラビア海、テンシャン山脈など基本的な知識も多く、カシミール問題やオアシス農業など標準的でよく出題される内容が多く、例年より取り組みやすかった。


 資料提供
磯 高材 「1年生 目次」 朝日新聞S40,4〜41,3までの週1回夕刊連載全51回
「いじめっ子やいじめられっ子についての指導」
「」2014年防災学検定
災害対策セミナーin神戸 減災の知恵の共有 2014.1.22,23神戸国際会議場 河田恵昭
冨田 健太郎 「未来への百景 わき水と暮らす」 2014.3.31日経夕
「シェールガス 化学品原料に」 2014.2.25日経
「農業 初の本格EPA」 2014.4.8日経
「Global Data Map 仕事と生活 2014.3.10日経
「低温物流 日本式がクール」 2014.4.8日経
「消費勃興 ベトナムの陣」 2014.2.25日経
「イスラムの食 東南アジアから開拓」 2014.2.28日経
「IT 学校を変える」 2014.2.22日経
「鉄都 ピッツバーグ再生」 2014.3.30日経
「中国 止まらぬ液晶増産」 2014.12.24日経
「インドネシア 岐路の資源大国」 2014.1.24日経


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